前年モデル比3割増の新型「エオリア」 新技術で実現した「連続運転×省エネ」

正しい節電知識も啓発

梅雨入りを迎え、本格的な夏に向けたエアコン商戦がすでに始まっている。真夏は設置業者の繁忙期であり、設置までに時間を要することが広く知られるようになった結果、早めにエアコンを買い替える人が増加している。エアコンの稼働時間が伸びる一方で、電気代の高騰が重く、例年以上に「省エネ性」が販促のカギとなる。1月にルームエアコン「エオリア Xシリーズ」の最新モデルを発売したパナソニックに取材した。

写真 人物 空気事業マーケティング統括部 住宅企画推進部 RAC販促企画課 エアーマイスターの福田風子氏

空気事業マーケティング統括部 住宅企画推進部 RAC販促企画課 エアーマイスターの福田風子氏

気象庁の3カ月予報によると、今年の6~8月も厳しい暑さが見込まれている。猛暑日の増加に伴い、エアコンの稼働時間も年々延びている。同社のエアコンのログデータ分析によれば、2024年8月の平均稼働時間は15.8時間で、2022年の14.6時間から1時間以上増加している。

一方で、電気料金の高騰も続いており、2025年5月の同社調査では約87%が値上げを負担に感じていると回答。約49%は電気代節約のために冷房使用を我慢する意向を示しているが、子どもやペットのために冷房を使わざるを得ない家庭も多く、省エネ性能の高さがより一層求められている。

こうしたニーズに応え、同社は1月に「省エネ・清潔・品質」を重視した「エオリア」のハイグレードモデル「Xシリーズ」(2025年モデル)を発売。1~5月の販売台数は前年モデル比で130%に達している。

国土交通省による「建築物省エネ法」の改正により、2024年4月からすべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務化された。これにより、住宅の断熱性能向上とともに高効率な省エネ設備の導入が推奨されており、こうした住宅事情も2025年モデルの販売好調につながっている。

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