備蓄米でもおいしく炊ける高級炊飯器 「令和の米騒動」に商機見出すタイガー魔法瓶

米騒動をきっかけに炊飯器の市場変化に期待

タイガー魔法瓶は、土鍋炊飯器「ご泡火(ほうび)炊き」シリーズの新製品を6月21日に発売する。米価格の高騰や備蓄米の放出による一連の「米騒動」を背景に、より美味しいご飯を求めるニーズが高まっている。最上位モデル「土鍋ご泡火炊き JRX-S100/S060」には、水分量が少ない備蓄米でもしっかり吸水させて美味しく炊き上げる「極(きわみ)・低温吸水」メニューなどの新機能を搭載。米離れが加速しかねない「令和の米騒動」を、同社は「ピンチではなくチャンス」と捉えている。

写真 新イメージキャラクターに就任した俳優の松坂桃李

新イメージキャラクターに就任した俳優の松坂桃李

同社は2006年に、業界で初めて土鍋炊飯器を発売した。土鍋による炊飯を「ご泡火炊き」として訴求。土鍋特有の強力な火力、高い遠赤外線効果、そして優しくも力強い泡立ちによって、米本来の旨みを引き出しながら美味しく炊き上げることができる。

最上位モデル「土鍋ご泡火炊き JRX-S100/S060」は、タイガー史上最高火力である「300℃ WレイヤーIH」が進化。2025年度モデルでは、WレイヤーIHと土鍋をより精度よくコントロールする高精度センサー「匠火センサー」を採用し、より丁寧な炊き上がりを実現している。

「備蓄米」にも適した新メニュー

新搭載の「極・低温吸水」メニューでは、炊飯前に冷蔵庫で6時間吸水させる工程を取り入れることで、より美味しく炊き上げることが可能となる。通常通り洗米した後、タッパーに移し替え冷蔵庫で6時間以上冷やすことで、低温でじっくりと吸水させ、食感を損なうことなく甘みを引き出し、米の芯までふっくらと炊き上げる。

低温吸水によって、米の甘みは約26%向上するとされる。備蓄米は水分量が少なく粘りが弱い傾向があり、日本人が好む食感とはやや異なる。このメニューにより、日本人の嗜好に合った食味に近づけることができるとしている。

「おにぎり」メニューも新たに搭載。独自の熱コントロール技術を活用し、同社が理想とする「おにぎりに最適な食感」を実現する。給水時間にやや余裕を持たせることで、通常の白米メニューに比べもちもち感は約14%、噛みごたえは約4%向上。冷めても甘みが残り、ほぐれやすいごはんが炊き上がる。

「土鍋ご泡火炊き JRX-S100/S060」は、ストーンブラックとミストホワイトの二色展開で、6月21日に発売される。オープン価格で、実勢価格は5.5合炊きの「S100」が約15万9500円(税込)、3.5合炊きの「S060」は約15万4000円(同)。あわせて準プレミアムモデル「土鍋ご泡火炊き JPL-Y100」、上位モデル「ご泡火炊き JRI-G100/G180」も同日に発売する。

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