ブレーン主催オンライン動画コンテスト「BOVA(ボバ)」(第12回)。今年度からは、3分以内の動画を募集する「オンライン動画部門」と、SNSなどでの展開を目的とした縦型のオンライン動画に限定し一般公募する「縦型動画部門」の2部門での開催となった。
5月30日に受賞作が発表となった「縦型動画部門」。記念すべき第1回のグランプリに輝いたのは、資生堂の課題作品「Numbers」。チームの中心として指揮を執った3人に、制作の裏話や縦型動画ならではの視座を語り合ってもらった。
コンビニでバーコード決済をしようとスマートフォンをかざした瞬間、スキャン画面に偶然入り込んだ中年男性の店員。その頭上に、突然「23」という数字が浮かぶ。驚いて周りを見渡すと、知り合いや他の来店客の頭上にもさまざまな数字が表示されている。SNSで調べると、世の中で同じような現象が多数発生しているもよう。
「残り寿命が可視化された」という予想や噂など、数字に対する恐怖や疑念が沸き起こる中、「頭上の数字は肌年齢を表している」と報道される。ホッとしたのも束の間、ギョッとした顔で中年の店員を振り返ると――年齢の割にずいぶんと肌つやがいい。そんな店員の胸ポケットには、資生堂の「アネッサ」が隠れていた――。
「縦型動画部門」のグランプリは、資生堂の課題「使用感の良さが伝わり、思わずアネッサを肌に塗りたくなる動画」への応募作品「Numbers」が受賞した。
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制作チームである電通の佐藤一貴さんと、ギークピクチュアズの大竹聡さんはとある研修をきっかけにチームを結成。12月から2人で企画を入念に練り込み、テーマが決まったのは年明け。大竹さんの同僚で、佐藤さんとも別の広告賞で協業経験のある大江さんが監督として加わり、怒涛の勢いで撮影と編集をこなし、2025年2月20日の締切に間に合わせた。
佐藤一貴さん(電通)、大竹聡さん(ギークピクチュアズ)、大江海さん(同)