「体毛リテラシー」広がる夏 技術の系譜が生んだボディトリマー、パナソニック

近年、男性の美容意識が高まりつつあり、脱毛サロンのニーズも拡大している。一方で、T字カミソリではデリケートゾーンなどの処理が難しいという課題も。パナソニックはこの課題に対応すべく、ボディトリマーの新モデル「ER-GK83」を開発した。

6月に発売した同商品は、これまでのシェーバー開発で培ったノウハウや、日本製の高品質な刃が特徴。リアル店舗よりもオンラインでの販売構成比が高く、紹介動画などWeb上での訴求に力を入れる。

メディア向けの体験セッションでの実演風景

形成外科専門医・レーザー専門医指導医である原かや氏によれば、「サッカー選手などが脱毛する様子を見て、若者の間で脱毛が一般的になってきた」とのことであり、著名人やインフルエンサーがメンズ脱毛の普及に寄与していると分析している。

ヘア&メイクアップアーティストのKUBOKIも「アイコンとなる人の肌の美しさや、従来の固定観念が変化したことで体毛ケアが広まっている」と指摘。体臭対策として体毛ケアを意識する人も増えており、男性の間で「体毛リテラシー」が高まっていると見ている。

パナソニックが実施した調査(10〜60代の男性800人対象)によると、男性の68.3%が体毛ケアに抵抗を感じていないと回答した。特に10代では8割以上が「抵抗がない」と答えている。また別の調査では、約65%の女性が男性に体毛ケアをしてほしいと考えていることも明らかとなった。

薄着になる季節には体毛を意識する人も増える。調査では、暑くなると体毛が気になると回答した人が6割に上った。体毛ケアは汗による体臭対策としても効果的だ。

一方、T字カミソリでの体毛ケアには、肌を傷つけるリスクがある。特にVIOゾーンのケアはデリケートであり、視認が難しいOラインのケアで失敗するケースも多い。

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