部品製造などを手がける長倉製作所(静岡県沼津市)は、採用広報を目的とした新テレビCMシリーズ全6篇を6月17日より放映している。BtoB企業としては異色とも言えるコミカル路線を継続しつつ、前作からの“アップデート”を試みた第2弾となる。
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シリーズ名は「2.0」、採用広報の“続編”を自ら強調
2024年に初めて放映したCMでは、「広告に不慣れなBtoB企業の迷走」というテーマで、事業内容やロゴを独特の語り口で伝え、話題となった。今回の新CMではその“続編”であることを自ら強調し、「2.0」篇と名付けている。
「2.0」篇では、制服姿の外国人社員が歩きながら、シリーズ名が“第2弾”でも“パート2”でもなく「2.0」であることを説明する。
「2.0」篇(30秒)
「製作所」篇では、役員室のような部屋で、社名の「所」は「しょ」であって「じょ」ではないことを強調。
「製作所」篇(30秒)
「通勤」篇では、外国人社員が沼津駅から「徒歩2時間16分」の通勤ルートを淡々と歩き続けながら「車通勤可」だと伝える。
「通勤」篇(30秒)
「冷間鍛造」篇は、漢字の難しさを入り口に、技術力の高さを示す内容。
「冷間鍛造」篇(30秒)
「型」篇では、「“型にハマらない発想”を大事にするが、私たちの仕事は“型にハメる”こと」と、ものづくりの姿勢や業務内容を訴求する。
「型」篇(30秒)
「快適」篇では、昨年エアコンを入れ替えたことを紹介し、職場環境の改善をアピールする。
「快適」篇(30秒)
前作に続き制作を手がけたクリエイティブディレクターの松田脩氏は、「今回はより就活生の琴線に触れるよう設計した。求人で見かける企業メッセージのようなフォーマルな語り口を装いながら、ズレたトークでシュールな笑いを加え、就活の箸休めになればと考えた」と語る。その上で「笑いの中にも、地元愛や待遇、技術力へのこだわりも盛り込んだ」という。