エピソード総数1万件以上 SNSで拡張する、ヨックモックのブランド体験

2024年に設立55周年を迎えたヨックモックが展開した「#ヨックモックってどんな味キャンペーン」では、Xを活用した募集で約1万件のエピソードが集まったという。メインとなる顧客層が50~70代というなかで、SNSを活用し若年層へのアプローチを図る同ブランド。そこには、アートとつながりの深いヨックモックならではの、新たなブランド体験があった。
※本記事は月刊『宣伝会議』8月号の転載記事です。

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三宅香菜子 氏

ヨックモック
ブランディング部
ブランドコミュニケーショングループ グループ長

2023年ヨックモックに入社。化粧品、ファストフード業界でのマーケティング部門にて商品の企画開発~広報・宣伝~デジタルマーケティング、CRM等を経験し、現在ヨックモックブランドの広報PR/宣伝領域などブランドコミュニケーション全般を担当している。

予想を超え集まった1万件のエピソード

2024年に設立55周年を迎えたヨックモックは、周年事業の一環としてXと特設サイトにて「#ヨックモックってどんな味キャンペーン」を実施した。同キャンペーンでは、「ヨックモックの思い出の味」に関するエピソードを募集。選考の上、5つのエピソードをショートアニメーション化し、各種SNSで展開した。

55周年事業のテーマは「共につなぐ、未来へ」。本キャンペーンのほか、兵庫・福岡・東京の3都市を巡る「BLUE GIFT TRUCK」や、ヘラルボニー社がデザインを手掛けたポップアップショップ「クッキーのアトリエ」など、6つの企画を実施。『人と人とのつながりをデザインし、おいしさと笑顔が共にある世界を創る』という理念を体現することが目的だ。

エピソード募集は2019年の50周年記念企画でも実施しており、当時の応募総数は1111件。これを踏まえ今回は1200件を目標としていたが、大幅に上回る約1万件が集まったという。

「当時はフォロワー数も少なく、“SNS上にいるブランド”とは思われていなかったと思います。皆さんの声から改めて、これまでどのようにヨックモックが愛されてきたのかをイメージできた。これは社員の大きな原動力にもなりました」(三宅氏)。

アニメーション化にあたって、アニメーターには10~20代に支持されている「こむぎこ2000」氏を起用。これまでのブランドトーンを維持しながら、若年層にもアプローチできる絶妙なバランスを実現した。

動画は「小さな世界を、広げた味。」「思い出の軌跡を噛みしめる味。」「あとひと押ししてくれた味。」「おばあちゃん家の夏の味。」「涙も汗も、知っている味。」の5篇。その他のエピソードも、一部が特設サイトで公開された。

アートとSNSの融合で築く新たなブランド体験

ヨックモックは各SNSプラットフォームの特性を活かした運用を展開している。Xでは拡散とUGC創出を、Instagramでは世界観の表現を、Threadsはテスト的な位置づけで運用。Facebookは一時投稿を休止していたが、昨今のインバウンド需要を見据え、英語表記の投稿を再開した。

…この続きは7月1日発売の月刊『宣伝会議』8月号で読むことができます。

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