本記事は月刊『販促会議』5月号に掲載されている、最新の販促アイデア、テクニックを一挙紹介する連載「Idea&Techniques」の転載記事です。本連載の他記事は、月刊『販促会議』2026年5月号、もしくは「販促会議デジタルマガジン」にてお読みいただけます。
キッコーマンソイフーズは3月23日、新商品としてキッコーマン初の子ども向け豆乳「豆乳キッズ ほんのりあまいミルク風味」を発売した。
「豆乳キッズほんのりあまいミルク風味」の商品イメージ。初の子ども向け商品であったため、通常の商品以上にコンセプト設計から味づくり、パッケージデザインまで、多くの議論を重ねた。最も時間をかけたのは味づくりで、「子ども向けに甘さを強めるべき」という意見がある一方で、保護者目線では糖分への懸念があった。そこで、実際に何度も子どもに飲んでもらい、反応を確認しながら試行錯誤。その結果、子どもにとって飲みやすく、かつ保護者としても毎日安心して与えられる甘さにたどり着くことができたという。
同商品は、1本(160ミリリットル)に子どもの成長に必要な栄養素であるたんぱく質が5.6グラム含まれていることに加え、カルシウムも牛乳と同程度※の量を手軽に摂取できることが特徴。調製豆乳よりもやや甘めで、子どもが飲みやすいやさしい甘みに仕上げた。またパッケージでは、子どもに人気の「ポケットモンスターシリーズ」ピカチュウのデザイン4種類を用意。子どもが自分から手に取りやすく、毎日楽しく飲むことができる商品となっている。
※牛乳100gあたりカルシウム110㎎(出典:文部科学省日本食品標準成分表2023普通牛乳)
日本豆乳協会によると、豆乳類全体の生産量は2024年に4年ぶりに増加へ転じ、2025年における豆乳類の年間生産量は過去最高を記録。豆乳市場は“第4次豆乳成長期”と言える拡大傾向にある。加えてキッコーマンソイフーズの調査では、近年、女性だけでなく20~30代男性による購入も増加。以前よりも幅広い層に選ばれる存在になりつつあるという。
そうした中、キッコーマンソイフーズは豆乳市場のさらなる拡大を目指す。現在豆乳を飲用しているのは約4人に1人であるところを、10年後には2人に1人とすることを目標としている。その実現のためには、子どもの頃から豆乳に親しみ、自然と好きになってもらうことが重要だと考え、今回の商品を開発。
子どもが初めて出会う豆乳として、おいしさと飲みやすさを大切にした商品を発売することで、豆乳が身近な飲み物となるきっかけづくりを行いたいと考えた。また、自然に飲用習慣を育み、将来的な豆乳ユーザー育成も狙う。
1月に実施した新商品発表会は想像以上に反響があり、多くのメディアに取り上げられたことで、生活者への認知が広がるとともに、食品業界の関係者からも多くの反応があった。また、商品コンセプトに対して理解と共感が得られる場面も多く、確かな手ごたえと期待を感じているという。
今後は、子ども向けイベントへの出展や、家族で訪れる場所でのサンプリングなどを検討し、さらなる認知拡大に努めていく。
キッコーマン「豆乳キッズ」新商品発表会の様子。


