アサヒビールが出資するスマドリは、跡見学園女子大学の中西哲准教授ゼミに所属する学生が企画した体験型イベント「タイムトラベル展 ~一杯から始まる、時代の旅~」を5月13日から31日まで、東京・表参道の体験型店舗「SUMADORI Meets(スマドリミーツ)」で開催する。この企画は、Z世代の「自分に合った飲み方を探したい」という好奇心に応えるもので、お酒の歴史を巡る体験を通じて、飲む人も飲まない人も自分らしい楽しみ方を見つけることを目的としている。
左から渋谷区の松澤香副区長、渋谷未来デザイン 理事・事務局長の長田新子氏、スマドリ取締役CMOの元田済氏、跡見学園女子大学の中西哲准教授ゼミの学生たち
認知から実践へ。スマドリの新たなフェーズ
スマドリは、アサヒビールが提唱する、飲む人も飲まない人もみんなが楽しめる体質や気分に合わせた自由な飲み方「スマートドリンキング(スマドリ)」を推進するため、2022年1月にアサヒビールと電通デジタルの合弁会社として設立された。同社は2022年6月に渋谷センター街で「スマドリバー」をオープンすると同時に、渋谷未来デザインと共に「渋谷スマートドリンキングプロジェクト」を立ち上げ、飲み方の多様性を尊重し合える社会の実現を目指してきた。
スマドリの考え方は着実に浸透しており、全国の認知率は約50%、20~30代では60%に達している。スマドリ取締役CMOの元田済氏によれば、これからは認知のフェーズから、日常生活でどのように取り入れ、実践してもらうかという新たなフェーズへと移行していくという。その拠点として2026年4月にオープンしたのが、今回のイベント会場でもある「SUMADORI Meets」だ。ここは、飲食の枠にとどまらない体験型コンテンツを通じて、自分らしい飲み方を楽しみながら理解する「出会いの場」として位置づけられている。
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2025年に実施された20歳から39歳を対象とした飲酒に関する意識調査では、このプロジェクトの成果が示されている。「お酒を無理して飲むものではない」と考える人の割合は、全国平均が69.6%であるのに対し、渋谷区では75.8%と高い数値を示した。また、「積極的にノンアルコール・低アルコール飲料を飲んでいる」と回答した割合も、全国平均に比べて渋谷区が45.6%と高く、多様な選択肢が実践されていることがうかがえる。特に注目すべきは、「飲み会の場が好き」と回答した人が全国平均より10ポイント以上高い点であり、お酒の有無にかかわらず、コミュニケーションの場そのものを楽しむ意識が育っていることを示唆している。

