Trip.com Groupは5月14日、アニメやコミックを軸とした「アニメ巡礼(聖地巡礼)」に関する旅行トレンドを発表した。アジア全域では、アニメやコミックに関連する旅行体験の検索数が前年比195%増を記録。かつては一部ファンによる趣味として捉えられていた “聖地巡礼” が、国境を越えて人を動かす旅行需要へと拡大している。
同社によると、特に関心が高いのは香港、台湾、インドネシア、フィリピン、韓国の旅行者。日本発のアニメやコミックが、視聴・鑑賞にとどまらず、実際に作品の舞台や関連イベントを訪れる動機になっていることがうかがえるとしている。
AnimeJapan 2026、海外チケット販売は前年比697%増
Trip.comは直近の象徴的な動きとして、東京で開催された「AnimeJapan 2026」を挙げる。Trip.comは同イベントの海外向け独占チケット販売パートナーを務め、Trip.com経由の海外チケット販売数は前年比697%増となった。
来場者は82の国と地域にわたり、チケット購入者の中心は中国本土、香港、シンガポールのZ世代およびミレニアル世代。購入者の半数以上が25〜34歳で、性別では半数以上が男性だったという。
Trip.comは、この現象の背景にあるのは、日本発アニメコンテンツのグローバルな浸透だと分析。SNSや動画配信サービスの普及により、作品との接点は世界中に広がっているとした。さらに、Z世代を中心に「作品の世界観を実際に体験したい」というニーズが高まり、旅行先の選択にも影響を与えていると分析している。
8月開催「Summer Comiket 2026」 お台場周辺ホテル予約数は前年比78%
アニメ・コミック関連の旅行需要は、イベント参加だけにとどまらない。Trip.com Groupによると、世界各地のフェスティバル会場から3キロ圏内にあるホテル予約数は、イベント期間中に顕著に増加する現象がみられている。
日本国内も同様で、大規模イベントに伴う宿泊需要の増加が見られているという。たとえば、今年8月に「Summer Comiket 2026」の開催地となるお台場では、イベント期間中のホテル予約数が前年比78%増加した。
Trip.comによると、アニメファンの約8割が、アニメを通じて友情が深まったと感じていると発表。オンラインよりも対面で語り合う機会を求めているため、世界各地で開催されるアニメコンベンションやフェスティバルは、人とのつながりを築く絶好の機会となっていると分析している。

