いまやレトルトカレーを買うために来店する人がいるといわれる無印良品。その多種多様な無印のカレーを存分に楽しめるカレーフェスを、運営会社の良品計画が東京・六本木ヒルズで5月28日から開催している。45種類のカレーの中から、スパイスや地域、コクなどを基準に自分の好みのカレーを見つけることができる。
会場に並ぶ各国のスパイス
同社は1990年代からいわゆる一般的なレトルトカレーを販売していたが、2005年 に化学調味料や合成着色料、香料を不使用とうたったグリーンカレーを発売。また2009年には人気商品のバターチキンカレーを発売し、以降も種類を増やしている。社員がインドやスリランカなど本場を訪れてスパイスや調理方法、素材の生かし方などを研究し、本格的な商品を展開。一方で、辛いものが苦手な人のために、味わいはそのままに辛さだけを抜き、ホウレン草や小松菜などで再現した「辛くないグリーンカレー」など、日本人に合わせた商品も人気の秘訣になっている。人気商品のバターチキンは、これまでに5回の改良を重ね、現在は6代目となった。
45種のレトルトカレーが並ぶ会場
同社食品部の木島有美氏は、「カレーは日本でも家庭によって味わいが異なるように、インドやタイなど地域によって特長が異なります。地域ごとに形を変えながら、各地域で根付いたカレーの食文化に興味をもったことも、品揃えが増えたきっかけのひとつ」とする。これほどまでに同社のカレーが展開した理由については「カレーが国民食といえるほど日本の家庭料理として深く根付いている土台があったからこそだと考えています」と分析。実際に同社のカレー人気は右肩上がりで、売上や前年度比の増加率も年々伸びている。
(左)辛くないグリーンカレー(右)人気の定番商品であるバターチキン
しかし、種類の多さ故に、迷う消費者も多い。同社マーケティング部の鈴木寿明氏によると、「いろいろ試してみたいが、迷ってしまう」「いつも同じカレーを選んでしまい、新しい味に挑戦できていない」などの声が同社に多く寄せられていたという。こだわって作り上げてきた多様なカレーを気軽に試し、「自分にぴったりの一皿と出会ってもらいたいとの想いから、今回のイベントを開催するに至りました」と話す。


