SNSでマンガと読者の接点を拡大
集英社は、3月31日付でアーチ・ピーアールの全株式を取得し、子会社化した。同社は4月13日付で「集英社 MANGA-pr」に社名を変更した。
新会社は、集英社の多彩なコンテンツにSNSの力を掛け合わせ、その魅力を世界に発信することを掲げる。読者とのエンゲージメント強化や認知拡大を目的とし、マンガ作品と読者の接点づくりを担う。
代表取締役は、集英社ジャンプTOON編集長を兼任する浅田貴典氏とアーチ・ピーアールの代表の吉田華倫氏の2人体制。浅田氏の代表メッセージとしてマンガに出会いづらくなっている状況に対して「その一作と、世界中の読者を繋ぐ手伝い」を使命とする考えを示している。
IPプロモーション会社を母体に
アーチ・ピーアールは、IP・アニメーション作品のプロデュースを手がけるアーチが、2020年4月15日に設立した子会社。IPのプロモーション事業を主業務として、Webとリアルの双方でのIPプロモーション施策の企画・実装、MDやIP関連事業のサポート、イラスト・マンガ・映像などを用いた企業ブランディングや顧客コミュニケーションの設計支援を行ってきた。
2017年創業のアーチは、アニメをはじめとした映像作品の企画開発・プロデュース、アプリゲームのIP展開プロデュースなどを主な事業としている。テレビアニメ「モンスターストライク」のプロデュースや、「呪術廻戦」の新刊プロモーションや大規模OOH施策を担当していた。
作品を「届ける」機能をグループ内に
今回の子会社化は、集英社がマンガIPの発信機能をグループ内で強化する動きといえる。出版物や電子コミックとして作品を届けるだけでなく、SNS上での話題化や読者との継続的な接点づくりが、マンガIPの認知拡大において重要性を増している。
集英社 MANGA-prは、集英社の作品群と、アーチ・ピーアールが培ってきたIPプロモーションの知見を組み合わせることで、国内外の読者に向けた発信力の強化を担うとみられる。
