カンヌライオンズ2026開幕、 新設「Creative Brand部門」の初代グランプリはアンハイザー・ブッシュ・インベブに 初日8部門の受賞作も紹介

フランス・カンヌで現地時間6月22日、世界最大級のクリエイティビティの祭典「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル 2026」が開幕した。

今回の総応募数は2万50点。300人以上のグローバル審査員が審査にあたっている。

初日となる22日夜(日本時間23日未明)の授賞式では、Audio & Radio、Creative B2B、Health & Wellness、Lions Health and United Nations Foundation Grand Prix for Good Award、Outdoor、Pharma、Print & Publishing各部門、そして今年から新設されたCreative Brand部門の受賞作品が発表された。

Creative Brand部門は、単一のキャンペーンやクリエイティブの成果だけでなく、世界クラスのクリエイティブ、マーケティングを「必然的かつ継続的」に生み出すための仕組みやカルチャー、組織基盤などを構築している先見性のあるブランドを称えるものだ。初年度の応募点数は73点。ショートリストに入った作品から、最高賞1点、Creative Brand賞1点が選出された。なお初年度につき、ゴールドやシルバー、ブロンズといった賞は設けていない。

栄えある初代最高賞に輝いたのは、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(Anheuser-Busch InBev)。クリエイティビティを組織のカルチャーに組み込み、グローバルでのビジネス全体において構造的に成長能力として機能させている点が高く評価された。なお、同社は今年の「Creative Marketer of the year 2026」にも選ばれている。

近年カンヌライオンズにおいて、ブランド側の存在感と影響力は高まり続けており、それは応募作品にも表れている。今年の全応募作品のうちブランドによる応募が10%を占め、2025年の8%から増加した。会場には約400のブランド側の担当者が集結し、非公開の同業者限定フォーラム「CEOフォーラム」や「CMOフォーラム」も開催されている。

また各部門のカテゴリーにも動きが。まず全てのカテゴリーにおいて、「Awards Integrity Standards(賞の誠実性・健全性基準)」を導入した。正当性、信頼性、誠実性という3つの方針に基づくもので、虚偽の申告などを防ぎ、真の成果と本物のブランド価値を示した作品を称えることを目指す。そのために今回から「LIONS Integrity Standards Handbook」を導入。公式サイトにて日本語版も公開されている。

さらに23日に発表予定のクラフト系の部門では、今回からサブカテゴリーに「AIクラフト」を追加した。人間のクリエイティビティとAIが融合し、どちらか一方だけでは成し得なかったアイデアを生み出した作品を評価していく。

初日に発表された各部門のグランプリは以下の通り。
広告主名「施策名」
(広告会社名)

という形で掲載する。

Audio & Radio 部門(応募数513点)

Hyundai Puerto Rico「Coquí Alarmed」
(BBDO Puerto Rico)

レンタカーの標準的なドアロック音を、プエルトリコ文化の象徴である「コキーコヤスガエル(コキー)」の鳴き声に置き換えた施策。背景としては、ある観光客がネットの掲示板で「うるさい」と表現したことがある。プエルトリコの人々にとって、コキーの鳴き声はアイデンティティでもあるのだ。ローカルな洞察に基づきながらも、オーディオ部門の定義を押し広げ、を与えた点が評価された。

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