「16歳で突然SNSデビュー」の恐怖、親の「スマホ・AI禁止」が子どもを危険にさらすワケ  “禁止一辺倒” ではないYouTube・Gemini活用法

ショート動画や生成AIが子どもの日常に入り込む一方で、長時間視聴や有害コンテンツへの接触、AIの回答をうのみにすることへの懸念が広がっている。こうした中、グーグル日本法人は7月1日、「家庭でのデジタルセーフティに関する説明会」を都内で開催した。YouTubeやGeminiにおける家庭向けの安全機能を紹介。子どもの利用を一律に止めるのではなく、年齢や家庭ごとのルールに応じて管理する考え方を示した。

写真 PCを使用している子供

説明会後半には、専門家やクリエイターらによるパネルディスカッションも行われた。家庭でのスマートフォン利用のルールづくりや、親が一方的に制限することの限界について議論。登壇者からは、子ども自身が納得できるルールを話し合うことや、デジタルで広がった興味を実体験につなげる重要性が語られた。

AIは「答え」ではなく、考える過程を支える

グーグルの生成AI「Gemini」については、遊びのアイデア出し、宿題や自由研究のサポート、育児の悩み相談、旅行計画など、家庭での活用例を紹介した。説明会では特に「学びのサポート」に焦点を当て、AIが答えをそのまま示すのではなく、問いかけを通じて子ども自身が考える過程を支える「ガイド付き学習」を説明した。

たとえば読書感想文では、登場人物の感情をどう受け止めたかを問いかけながら、子どもの言語化を支援する。自由研究では、興味のあるテーマに応じてアイデアや準備物、進め方を整理できる。Canvas機能を使えば、月の満ち欠けなどを動かしながら学べるシミュレーターも作成できるという。

同社は、AIの使い方は家庭ごとに異なるとした上で、小中学生がGeminiを使う場合は子どもだけに任せず、親子で話し合いながら操作することを推奨した。家庭でAIを使い始める際の会話のヒントとして「AI ファミリーガイド」も用意。AIは間違えることがあるため、信頼できる大人や本、Webサイトなどで確認する重要性も示している。

YouTubeは年齢ごとに管理

YouTubeについては、学習利用と安全対策の両面から説明した。担当者はYouTubeを「動画の図書館」と表現し、幼児教育から大人のリスキリングまで、幅広い世代が学びのツールとして利用していると紹介。一方で、膨大なコンテンツを扱うため、年齢や発達段階に応じた利用環境と、保護者による管理機能が欠かせないとした。

グーグルは、13歳未満向けに専用アプリ「YouTube Kids」と、通常のYouTubeアプリ/Webを保護者が管理しながら使える「管理対象アカウント」を提供している。YouTube Kidsでは、コメントやライブ配信、チャンネル作成、動画アップロードなどは利用できず、YouTube ショートの専用フィードも用意されていない。

管理対象アカウントでは、保護者が視聴できるコンテンツや検索、スクリーンタイムなどを設定できるほか、視聴履歴の確認やチャンネルのブロックもできる。

13〜17歳向けには、青少年向けアカウントを用意している。子どもと保護者双方の同意が必要で、子どもが管理機能をオフにした場合は保護者に通知が届く。コメントやライブ配信、作成機能は利用できるが、配信や動画アップロード時には保護者に通知する仕組みもある。

説明会では、YouTube ショートの視聴時間を保護者が1日単位で制限できる機能も紹介した。ファミリー センターから設定でき、管理対象アカウントを使う子どもは自分で変更できない。視聴時間を「0分」に設定すると、ショート動画のフィード自体が子どもの画面に表示されない。グーグルは、普段は0分にし、長距離移動時など必要な場面だけ視聴時間を増やす使い方もできると説明した。

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