ACジャパンは7月から、2025年度の新しい広告の展開を開始した。全国キャンペーンのCMは2本制作されており、そのうちの1本が「仮面罵倒会」だ。企画制作はADKマーケティング・ソリューションズ、ADKクリエイティブ・ワン、ロボットで、「デジタル社会の公共マナー」をテーマとしている。
仮面によって顔が見えないことをいいことに、「超笑えるんだけど」「ざまぁwwww」「メシウマ案件きた~」「情弱すぎて草」といった言葉の暴力がSNS上などで行き交う問題を浮き彫りにした作品だ。
昨年度に続き、聴覚障害がある人の情報格差の解消を目指して、手話とオープンキャプションの字幕対応を行う。
「仮面罵倒会」篇(60秒)
♪~(優雅な音楽)
SE:ドアが開く音
NA:顔が見えないのをいいことに、
言葉の暴力が横行しています。
男女:笑い声
SE:タイピング音や通知音
NA:あなたは、仮面罵倒会していませんか?
SE:金属製の仮面が落ちる音
♪~(静かな音楽)
NA:面と向かって言えないことは、お互い言わない。
それが、デジタル社会のマナーです。
子供:おにいちゃん、なんで顔かくしてるの?
男:あ、いや、ねえ~。
CI:ACジャパン
「仮面舞踏会」ならぬ「仮面罵倒会」というフレーズはどのように生み出されたのだろうか。制作を手がけたクリエイティブ・ディレクターの村山貴浩氏に、企画意図について話を聞いた。
ふつうの人の「仮面」がポロリと外れる瞬間を見てほしい
――「仮面罵倒会」というフレーズはどのような経緯で生まれたのでしょうか。
デジタル社会は進化したけど、一方で人を傷つけるひどい書き込みや投稿は後を絶えません。それを見て興じてしまっている周囲もいます。なぜか?そこには、顔が見えないことでついつい豹変してしまう、ある種の「人間の本質」が隠れているからではないでしょうか。そこを、チームのプランナーが、仮面というモチーフで言語化。仮面をかぶって、軽々しく罵倒に興じてしまうデジタル空間=「仮面罵倒会」です。
――制作者として、このCMの見どころを教えてください。
CMでは罵倒会の人々を、できるだけ滑稽に描いて、我に返るところとのギャップを狙いつつ、こういう題材なので、全体的に重くならないようにコミカルさも意識しました。
みどころは、仮面がポロリと外れるところです。そこに現れたのは、悪人面ではなく、私たちと同じ「ふつうの人」なんですよね。
あなたも、仮面罵倒会していませんか?そんな問いかけから、自らの無意識に気づいて、面と向かって言えないことはお互い言わないマナーに、そしてデジタル社会がより心通う場所に進化していく、そんな小さなきっかけになれたらうれしいです。

スタッフリスト
企画制作
ADKマーケティング・ソリューションズ、ADKクリエイティブ・ワン、ロボット
テレビCM
SCD
吉田誠、若木信、細川万理、星聡宏
CD
村山 貴浩
企画
高橋信人、大西智代
AD
後藤浩文
Pr
湊裕介、山口大介、下野篤史、越智伸太郎
| PM | 歌代翔 |
| 演出 | 井上康平 |
| 撮影 | 高橋史弥 |
| 照明 | 藤谷立 |
| 編集 | 冨永翔(オフライン)、佐藤空志(オンライン) |
| カラリスト | 藥袋未来 |
| 音楽 | 奥原早苗 |
| MIX | 中根渉 |
| ST | 小宮山芽衣 |
| HM | 浅山ジャスミン莉奈 |
| CAS | ラパロ、イー・スピリット、アンカット |
| 情報保障監修 | 江副悟史、松森果林、佐多直厚 |
| NA | 島守杏典 |
| 出演 | 久具巨林、矢野あゆみ、阿久澤菜々、黒田長政、清水誠、杉本梨里花、石本日悠、石本千文、きさらき、高田健一 他 |
| 手話出演 | 山田真樹 |
| GR(新聞・雑誌) | |
| CD | 村山貴浩 |
| AD | 後藤浩文 |
| 撮影 | 佐藤翔 |
| レタッチ | 栗下直樹 |







