ストラテジーブティックBasestrategy代表、ContentAge(コンテンツエイジ)広告カンパニー CEOの筧将英さんによるカンヌライオンズ2026レポートの第2弾。現地で参加した3つのセッションで注目した、「クリエイティビティとは、いったい誰のものなのか」という問いをさらに掘り下げます。
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悲しいことに、広告は失敗している
今年のカンヌライオンズに参加して考えたことについて、前回下記の3つを紹介し、そのうち1の「インサイド・アウト:インハウスか、エージェンシーか」について解説しました。
1. Inside Out: In-house or Agency?
インサイド・アウト:インハウスか、エージェンシーか
2. Stop Working in Advertising. To Engage You Need to Entertain.
広告の仕事をやめろ。エンゲージするには、エンターテインせよ
3. Creative Business Transformation Lions — Behind the Jury
クリエイティブ・ビジネス・トランスフォーメーション部門 審査員セッション
3つのセッションを通じて私が感じたのは——「クリエイティビティは、いったい誰のものなのか」。本稿は2のセッションを紹介します。
セッション2:Stop Working in Advertising. To Engage You Need to Entertain.「広告の仕事をやめろ。エンゲージするためには、エンターテインしなければならない。」
BBH共同創業者サー・ジョン・ヘガティのソロセッション。フェスティバル4日目、カンヌ初の「Lion of St. Mark」を受けたレジェンドの登壇です。
強めのセッションタイトルに惹かれてセミナーを聴きに行きました
開口一番、彼は「広告の仕事をやめろ」と提示しました。「悲しいことに、人々は我々を好きではなくなった。広告は失敗している」。人々はわざわざお金を払って広告を避けている。
我々は「インスパイアする技術」ではなく「ストーキングの技術」を完成させてしまった——。ターゲティング、トラッキング、最適化への偏重の果てに、「より悪い製品」をつくるようになった、と。
原因は明快で、広告が「説得(persuasion)」ではなく「プロモーション(promotion)」に重心を移したから。
