記録的な暑さが続く中、衣服に取り付けた小型ファンで外気を送り込み、服の中の汗を蒸発させる「ファン付きウエア」が存在感を高めている。作業現場の熱中症対策として普及してきたが、用途は一般生活にも広がっている。2026年には、スポーツブランド「ZAMST」が屋外スポーツ向けのファン付きベストを発売したほか、サンコーも作業着らしい見た目や着膨れを抑えたTシャツ型の商品を一般生活者向けに投入した。
一方、体や衣類の臭いを含む空気がファンによって周囲に排出されるのではないかとの懸念もある。イベント会場や電車内などでの使用をめぐり、排出される空気の臭いを指摘する声がSNSで浮上している。
そうした中、ファン付きウエアの販売を伸ばすワークマンが、臭いをはじめとする周囲への影響を重要な課題と捉えていることが分かった。同社にも、顧客から「周りの方への影響が心配」といった意見が一部寄せられているという。同社が3月に発売した「WindCore耐久撥水×消臭シェルベスト」(税込2900円)は、制菌・消臭機能を備える。ファン付きウエア全体の販売数量は、2026年7月末までに120万点を超えた。
ワークマンが4月15日に実施した「災害級気温45℃!! 生存できるかファッションショー」で披露した「XShelter 暑熱 αコンバーチブルファンジャケット」
制菌・消臭機能を搭載した“街着風デザイン”を展開
同社は2026年春夏商戦で、ファン付きウエアのほか、冷却プレートで体を直接冷やす「半導体冷房服」などについて、作業者向けに165万点・150億円、一般生活者向けに57万点・53億円の販売を計画している。
同社によると、作業者向け市場は約600億円。一方、一般生活者向け市場は現時点ではほとんど形成されていないといい、2~3年後には1000億円規模へ成長すると見込んでいる。
同社のファン付きウエア単独の販売数量は、2026年7月末までに120万点を突破。「想定を超える需要で推移している」という。
