コンビニ大手のファミリーマートとリユースショップのブックオフは、協業してコンビニの店頭で買い取り品を発送できるサービスを始める。リユース市場は成長を続けており、2024年の市場規模は3.3兆円に上る。市場に勢いがある中で、ブックオフへの来店やフリマアプリでの出品作業など消費者の手間を省き、全国に店を構えるコンビニが買い取りの窓口となることで、市場拡大の後押しにつなげる狙いだ。
サービスの主な流れは、Webフォームに必要事項を入力して申し込む。品物を箱などに梱包した後、ファミリーマートの店舗に持ち込んで、コンビニの中にあるマルチコピー機か、宅配便など荷物の発送に使われるファミロッカーを使って発送する。持ち込んだ品物はブックオフに送られて査定され、査定後は1週間程度で指定の口座に入金される仕組みになっている。出品の対象となる品物は、本、CD、DVD、ゲーム機、ゲームソフト、服、バッグ、靴、家電、スマートフォン、トレーディングカード、ぬいぐるみ、スポーツ用品、楽器など、ブックオフの店舗とほぼ同じ。8月25日から、全国のファミリーマート1万6000店舗でサービスを開始する。
ファミリーマートの親会社である伊藤忠商事とブックオフグループホールディングスとの間でリユースサービスの拡大に向けた資本業務提携契約が締結されており、今回の取り組みもその一環で、ファミリーマートとブックオフはすでに2026年4月から衣料品や雑貨の無料回収も実施している。東京都内の一部のファミリーマートに専用の無料回収ボックスを設置し、家庭で不要になった衣料品や雑貨を無料で回収。ここで回収された品物はブックオフのスタッフが仕分けし、リユースできるものはブックオフの海外店舗で販売、一方、リユースが難しい状態のものは繊維としてリサイクルしている。
ファミリーマートの店内に設置されている無料回収ボックス
両社は、店舗網を生かして利用客の利便性を向上させるとともに、相互送客を狙う。ファミリーマートの担当者は「お客さまの利便性を高める取り組みでもあり、コンビニへの来店のきっかけにつながれば」と話している。
リユース市場は年々拡大しており、リユース経済新聞によると、2024年の市場規模は前年比4.5%増の3.3兆円で、調査を始めた2009年以降15年連続で拡大している。物価高が続く中、割安なリユース品のニーズは高く、さらに状態のいいリユース品を求める訪日観光客の増加も市場の成長に影響を与えているようだ。商品のカテゴリ別では、「ブランド品」が前年比15.7%増の4230億円に。新品の値上がりが続く携帯電話やスマートフォンも高い成長率を維持しており、同22.4%増の1059億円と、1000億円規模になった。


