地域に対するファンを広げていく先進的な取り組みを続ける相模原市のシティプロモーションの新たな一手について、最前線で活動を行っているシティプロモーション戦略課の濱陽子氏・中矢純丸氏に、条例制定の背景や目的、現場で抱える課題や今後の展望を聞いた。
※本記事は情報、メディア、コミュニケーション、ジャーナリズムについて学びたい人たちのために、おもに学部レベルの教育を2年間にわたって行う教育組織である、東京大学大学院情報学環教育部の有志と『宣伝会議』編集部が連携して実施する「宣伝会議学生記者」企画によって制作されたものです。企画・取材・執筆をすべて教育部の学生が自ら行っています。
※本記事の取材・執筆は教育部修了生・直島朋弘が、また取材には平松優太(修了生)が参加しました。
相模原市シティプロモーション戦略課 左から主任の中矢純丸氏、統括主幹の濱陽子氏
ロケ誘致の舞台裏
━━相模原市は「さがみはらみんなのシビックプライド条例」と「映像の力でさがみはらを元気にする条例」を制定されていますが、条例を制定した目的はどのようなものだったのでしょうか。
中矢:2020年に相模原市総合計画基本計画の方針の一つとして、協働によるまちづくりを掲げていまして、「シビックプライドの醸成」、「協働による施策の推進」、「多様な主体のまちづくりへの参加と主体間の連携の推進」を定めていますが、「さがみはらみんなのシビックプライド条例」は戦略的なシティプロモーションとしての位置づけになります。
さがみはらみんなのシビックプライド向上計画における具体的な成果指標としては、市の認知度や地域への愛着を高めることです。市の認知度は、東京・神奈川在住2000人を対象としたインターネットによるアンケート調査(回答のうち、20歳代から30歳代について相模原市を認知している割合を算出)を行っており、2025年度は86.5%で、前年度から1%増加しました。また、地域への愛着度は、市内在住者を対象とした「相模原市総合計画の進行管理のための市民アンケート調査」から算出しております。2025年度は79.4%で、こちらも前年度から0.4%増加しました。
相模原市は、子育てしやすい環境、都市と自然がベストミックスしている良さがあり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスで宇宙を身近に感じることができること、アメリカンフットボールやラグビーなど様々なホームタウンチームとレーシングドライバーの角田裕毅選手やプロボクサーの中谷潤人選手といったゆかりのあるアスリートがいるので、スポーツが盛んで、親しむことができるというアピールポイントを持っています。
このような相模原市の魅力をさがみはらに愛着をもっていただいているファンの皆様とともに発信して、新たなさがみはらファンを獲得していくことを期待しています。

