立川観光コンベンション協会の前身である立川観光協会は2010年、立川市に似た風景が登場するアニメ『とある魔術の禁書目録』とコラボイベントを実施。開始以降、2026年に至るまでの16年間コラボを続けている。テレビ放送終了のタイミングで勢いが落ち着きながらも、2026年は過去最高来訪者を更新中だ。長年継続できる自治体のコンテンツ・IP企画は、どのようにつくられてきたのだろうか。立川観光コンベンション協会の高橋佑弥氏に話を聞いた。
※本記事は月刊『販促会議』2026年11月号「コンテンツ・IPが動かす地域経済」特集の転載記事です。こちらの全文や他記事は、月刊『販促会議』2026年11月号本誌、「販促会議デジタルマガジン」にてお読みいただけます。
立川観光コンベンション協会は2010年から、『とある魔術の禁書目録』をはじめとした「『とある』シリーズ」とのコラボプロジェクト「とある自治体の地域振興」を実施している。2026年現在、コラボレーションは16年目を迎えた。
コラボのきっかけは、テレビアニメ『とある魔術の禁書目録』内に立川市に似た風景が登場すること。同協会の前身・立川観光協会の当時の担当者が、テレビ番組内のあるコーナーで「アニメ・コミックの舞台で行きたい場所」として立川が3位にランクインしている放送を見て、コラボを打診した。
■「とある自治体の地域振興」
立川観光コンベンション協会とKADOKAWA「『とある』シリーズ」のコラボプロジェクト「とある自治体の地域振興(プロモーション)」。同シリーズ初のアニメ化作品『とある魔術の禁書目録』やその派生作品を中心に、継続したコラボ事業を実施している。
©2017 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX Ⅲ
©2018 鎌池和馬/冬川基/KADOKAWA/PROJECT-RAILGUN T
16年の成果から見えてきた
『とある』ファンの特徴
しかし当時の立川にはIPコラボの実績がなく、協会としても進め方がわからない状態だった。当時の「『とある』シリーズ」版権元であるアスキー・メディアワークスとコンタクトを試みるも、初回は話を進めることが難しかったという。
立川観光コンベンション協会 ディレクターの高橋佑弥氏は、ある日の打診の際に、アニメ制作委員会のメンバーからグルーヴガレージという会社の紹介があったと話す。グルーヴガレージは、ライセンサーと協力してアニメなどのグッズ企画・販売を行う会社だ。
「グルーヴガレージには、ライセンスビジネスにおける基礎を教えてもらいつつ、版権元と当協会の間に入ってもらい企画を進めたと当時の担当者から聞いています。また、アニメに詳しくない担当者が参考にしたのが、ほか自治体によるIPコラボの事例。好事例にならって、地域を自然に回ってもらうために始めたのがスタンプラリーでした」(高橋氏)。
「とある街中の名刺収集(カードラリー)」は、2025年11月に開催された立川市内のイベント「たちかわ楽市」内で実施した市内のお店や施設を巡るラリーイベント。2026年度の企画では、6年ぶりにリアルの名刺カードを配布。対象店舗10カ所のうち8カ所以上回った人には、2026年A3ポスターカレンダー2種をプレゼントした。2026年2月には、コースターラリーも実施している。
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