サントリーは10月11日、テレビアニメ「サザエさん」と「金麦」がコラボレーションしたオリジナルWebCM「いつもの晩酌、いつもの幸せ」篇を公開した。同日18時30分からのアニメ放送に合わせて配信開始。1969年のテレビ放送開始以来、同作が酒類ブランドとのコラボ動画を制作するのは初めて。CMでは、波平とマスオが「金麦」で晩酌を楽しむ様子を描く。
今回のコラボは、10月の酒税改正を受けて「金麦」ブランドを刷新したことが背景にある。サントリーは6日、従来の新ジャンルからビールに生まれ変わった「金麦」と「金麦〈糖質75%オフ〉」を発売。13日には「金麦〈豊潤〉」を投入する。
WebCM「いつもの晩酌、いつもの幸せ」篇
波平とマスオの晩酌に隠された仕掛け
WebCMの主役は、作中でもたびたび晩酌を楽しむ波平とマスオの2人。ほかの家族が旅行で不在の中、仕事を終えて一緒に帰宅した2人が、おつまみを用意して「金麦」で晩酌を始める。
「いつもの晩酌、いつもの幸せ」篇
マスオが「いやぁ~、うまいビールですね!」と満足そうに語ると、波平は「財布にも優しいしな」と応じる。「いつもの晩酌、いつもの幸せ」をかみしめる2人だが、次第に家族が恋しくなり、最後にはマスオが「サザエたち、早く帰ってこないかな~」とつぶやく。「サザエさん」らしい家族への思いを描いた内容だ。
CMには、長年のファンに向けた仕掛けも盛り込んだ。2人が用意するおつまみは、2019年9月15日に放送された「姉さんは名監督」に登場した「酒のつまみ打線」をもとに再現したもの。当時の放送では、波平とマスオが晩酌中に野球の打順になぞらえて酒のつまみを選び、「1番・刺身」「2番・冷ややっこ」「4番・唐揚げ」などと盛り上がる場面が描かれた。このやり取りは当時、視聴者の間でも話題になっていた。
サントリーの担当者は、今回のCMについて「今回ビールになったことで、これまで以上に“日々、家で飲むのにふさわしい存在”として、長く愛されるブランドを目指していきたい」とコメント。作品の世界観を生かしながら、「金麦」が大切にしてきた日常の幸せを表現したとしている。
WebCMは、YouTube、TVer、X、Yahoo!トップページのスマートフォン版などで配信する。さらに11日19時から23時までの4時間限定で、都内某所の大型屋外ビジョンでも放映。同日19時から終電までは、首都圏の電車内サイネージにも登場する。
「デイリービール」市場の創出狙う
CMで波平が口にする「財布にも優しいしな」というセリフは、サントリーが目指す「デイリービール」の方向性とも重なる。
10月の酒税改正でビールと発泡酒の税率が一本化された一方、サントリーは店頭では一定の価格差が残るとみている。同社は、手ごろな価格で満足感のあるお酒を楽しみたいという消費者ニーズを踏まえ、ビール化した「金麦」で、日常的にビールを楽しむ「デイリービール」市場の創出を目指している。
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