10月2日、「世界えん罪の日」に合わせて「ひとごとじゃないよ!人質司法」(ヒューマン・ライツ・ウォッチとイノセンス・プロジェクト・ジャパンの共同プロジェクト)による新聞広告が、中日新聞東海本社版・東京新聞・中日新聞滋賀版の各紙の朝刊に掲載された。
今年で4年目となる本プロジェクトの広告、そのキャッチコピーは「パパの願いは、娘のしあわせです。家でも、取調室でも。」。題材となったのは、大切な人を守るために、うその自白をしてしまい、死後に再審無罪が確実となった日野町事件だ。
「阪原弘さんはやっていない殺人で逮捕され、23年間無実を訴え続けました。今年、ようやく再審無罪が確定したものの、ご本人は2011年に75歳で亡くなっています。えん罪の悲惨さと人質司法の悪質さがこれ以上ないほど表れている事件として、テーマに選びました」と、コピーライター 橋口幸生氏。
過去3年は人質司法をストレートに批判していたが、今年は新しい試みとして、「父と娘のドラマ」を取り上げている。新聞のボディコピーには親子の感動エピソードが掲載されているのかと思いきや、よく読んでみると、「娘の嫁ぎ先をガタガタにしてやる」という思いがけないメッセージが…。今回は、そんな意外性を重視した企画になっている。
そして、広告の中央には、幼い子どもが描いた父親の絵と使い古した定期入れが配置されている。これは、アートディレクターの岩下智氏の長女が幼稚園時に描いた実際の絵。岩下氏が長女の絵を財布の中に入れていた経験から、折り目の付いた絵と日常的に持ち歩く定期入れを描くことで、「娘を思う父親」を表現している。
掲載後、広告掲載がなかった毎日新聞で記事になったほか、Xでは本プロジェクトにおいて過去最高となる約40万インプレッションの拡散を記録している。
スタッフリスト
C
橋口幸生
AD
岩下智

