映像制作会社のUnplugとAIクリエイターのICOさんによる共同プロジェクト「PRAY TO GACHA」が4月に始動した。自分たちの「好き」とグッズ展開も見据えた、AI時代のIP設計とは。
AIクリエイターへのDMから始まったIP
「PRAY TO GACHA」は、アニメーション・モーショングラフィックス・3DCG 映像を専門とする制作会社のUnplugと、AIクリエイターのICOさんによる共同プロジェクトだ。4月に始動し、生成AIでつくられたキャラクター「ALO(アロ)」を主人公に、Instagramを中心としたSNSで発信を行っている。
「PRAY TO GACHA」のメインビジュアル。
プロジェクトのはじまりは、Unplug代表の中川貴史さんがICOさんへDMを送ったことだった。Unplugはクライアントワークを収益の軸としながら、国内外のクリエイター・チームと共にオリジナル作品の企画・制作を続けてきた。クライアントからAI関連の相談が増えるなか、中川さんはAIクリエイターの作品を広くチェックしていたという。
「多くのAIクリエイターの方々の作品を拝見していくなかで、ICOさんの作品を初めて目にしたとき、AIで生み出されたものとは思えず、その表現力と完成度に衝撃を受けました」(中川さん)。
カプセルトイなどを題材とした背景には、2人それぞれの動機がある。中川さんには、映像単体での収益化が難しい日本市場で、グッズ化など多方面に展開しやすいキャラクターIPを起点とする判断があった。「AI自体にガチャ的な要素がある点も題材と噛み合っていました」(中川さん)。
一方のICOさんは、もともとフィギュアやカプセルトイの収集が好きだったという。「AIで生成したキャラクターが現実世界で手に触れられるものになることに、ずっと憧れがありました。キャラの造形も自分がフィギュアとして欲しいものにしたんです」(ICOさん)。
