入浴剤などを展開するHAA(ハー、大分県別府市)は10月30日、薬用入浴剤「HAA for bath」の音声広告をSpotifyにて配信開始した。別府・鉄輪(かんなわ)温泉で収録した音とナレーションを組み合わせ、聴き手に深呼吸を促す。配信地域は関東1都6県で、期間は12月18日まで。音声広告は同社の公式noteで公開している。
広告は1本30秒。温泉の流れる音や桶の音、下駄の音を使い、ナレーションで「息吸って、吐いて」と呼びかける。音楽やポッドキャストの合間に、実際に息を吸ったり吐いたりする時間をつくる設計だ。温泉や入浴剤の魅力を、なぜ音声で伝えようとしたのか。同社に聞いた。
ブランド名の「はぁ」を、広告でも体験してもらう
HAAは、鉄輪温泉の湯治文化から生まれたブランドだ。名前の由来は、温泉に浸かったときに自然と漏れる「はぁ」という深呼吸の音。「日常に、深呼吸を届ける」をミッションに掲げている。
今回の企画では、そのミッションをどう伝えるかを博報堂Gravityと検討した。忙しい日常の中でも、音楽などの合間に温泉の音が流れれば、深呼吸するきっかけになるのではないか。そう考え、ブランドが生まれた鉄輪温泉の音を届けることにしたという。
音づくりでは、聴き手が温泉の情景を思い浮かべやすいよう、複数の音を組み合わせた。桶が「カラン」と鳴る音や、湯の「ちゃぽちゃぽ」という音などを取り入れ、音だけで温泉を連想できるよう工夫した。
同社がいう「深呼吸」には、心と体がほどけ、余白ができる状態も含まれる。その余白によって、自分にも周囲の人にも優しく接することができるように、という思いを込めている。
入浴剤も、そうした時間を届けるための商品と位置づける。広告でも、聴き手に一緒に深呼吸をしてもらうことが、ブランドの届けたいメッセージを実現する方法になると考えた。
