「ロボット犬を散歩させてくれるアルバイトを募集中」。米サンフランシスコ近辺でユニークな求人情報が出された。ロボットに関する知識も、ふんを拾う必要もないが、故障した場合などは抱っこして事務所まで連れ帰らなければならないなど、ロボットならではの工夫はあるようだ。
ロボット犬のイメージ(Unsplash/Mika Baumeiste)
求人を出したのは、米ロボット開発スタートアップのディメンショナル社。AIが実際の都市環境でロボットを適切に動かせるようにするため、データを収集するのが目的だ。同社は、荷物の運搬など人間に代わって負担の多い労働を代行するロボット向けのオープンソースのオペレーティングシステムを開発。将来的に、ロボットが工場や建設現場、警備などの分野で活躍できるよう研究を進めている。
米ニューヨーク・タイムズなどによると、主な仕事内容は、サンフランシスコの街なかで設定されたルートに沿い、ロボットと一緒に4~6時間歩くというもの。時給20ドル(約3125円)で、ロボット工学の経験は不要、安全などに関する研修も給料が支払われるという。ロボット犬なのでふんを片付ける必要はないものの、過熱したり動作を停止したりするため、その場合は約15kgのロボット犬を抱えて事務所まで連れ帰らなければならないこともあるそうだ。
この求人で同社やロボット犬の散歩が話題になり、思いがけず広報効果もあった。しかし、市民らからは「不気味だ」などと不安や批判の声も上がり、また、同社のオフィスを訪れて抗議した人もいたという。事態を受け、同社の創業者であるスタッシュ・ポミクター氏は、今後同様のことが起こる可能性について言及し、「その場合は、巡回警備用のロボット犬がさらに必要になるかもしれない」と皮肉っぽく話している。

