データ分析から「シナリオ設計」をするということ——“アナログ広告人材”が活躍できる可能性

【前回のコラム】「宣伝部員が「企業マーケター」になるために~まずは自社の広告活動の「評価」(ROI分析)は自社でやろう~」はこちら

データから、シナリオ設計につなげる力

ここ最近、DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)を導入したいという企業からの声が増えていると感じる。私はそうした企業に対して、日本のDMP草創期から導入コンサルをしてきたが、その経験を通じて感じているのは「DMPは導入期と運用期でずいぶんと様相が変わってくる」ということだ。

実際にデータ(まずは1stPartyデータを徹底的に)を分析することになるのだが、それにより分析の基盤が構築できたとしても、「価値のある分析」とは実際に「施策」に繋げて成果を出すことでしかない。どれだけ緻密な基盤ができたところで、それが成果につながらなければ、当然ながら意味はない。

このところ、SIer系のDMPを推進する企業から「データ分析官を育成・採用し、分析にあたらせているが、なかなか価値の高い分析結果=“シナリオ設計”ができるところにまで至らない」という課題を打ち明けられるようになった。つまり統計や数学に強い、数字をいじることに慣れている人だけでは「シナリオ設計」は難しいということだ。

当然と言えば当然で、マーケティングの施策(つまり何らかの打ち手)を企画実行した経験がある人でないと、「シナリオ設計」のイメージはつかめないということはあるだろう。

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横山 隆治
横山 隆治

1982年青山学院大学文学部英米文学科卒。同年、旭通信社入社。96年インターネット広告のメディアレップ、デジタルアドバタイジングコンソーシアムを起案設立。同社代表取締役副社長に就任。01年同社を上場。
インターネットの黎明期からネット広告の普及、理論化、体系化に取り組む。2008年、ADKインタラクティブを設立。同社代表取締役社長に就任。企業のマーケティングメディアをPOEのトリプルメディアに整理する概念を日本に紹介。
2010年9月、デジタルコンサルティングパートナーズを主宰。2011年7月、デジタルインテリジェンス代表取締役に就任。
現在に至る。

【主な著作】
「顧客を知るためのデータマネジメントプラットフォーム DMP入門」インプレスR&D (2013年)
「ビッグデータ時代の新マーケティング思考」ソフトバンククリエイティブ(2012年)
「DSP/RTBオーディエンスターゲティング入門」インプレスR&D(2012年)
「トリプルメディアマーケティング」インプレスジャパン(2010年)
「次世代広告コミュニケーション」翔泳社(2007年)
「究極のターゲティング゙―次世代ネット広告テクノロジー」宣伝会議 (2006年)
「インターネット広告革命」宣伝会議(2005年)

横山 隆治

1982年青山学院大学文学部英米文学科卒。同年、旭通信社入社。96年インターネット広告のメディアレップ、デジタルアドバタイジングコンソーシアムを起案設立。同社代表取締役副社長に就任。01年同社を上場。
インターネットの黎明期からネット広告の普及、理論化、体系化に取り組む。2008年、ADKインタラクティブを設立。同社代表取締役社長に就任。企業のマーケティングメディアをPOEのトリプルメディアに整理する概念を日本に紹介。
2010年9月、デジタルコンサルティングパートナーズを主宰。2011年7月、デジタルインテリジェンス代表取締役に就任。
現在に至る。

【主な著作】
「顧客を知るためのデータマネジメントプラットフォーム DMP入門」インプレスR&D (2013年)
「ビッグデータ時代の新マーケティング思考」ソフトバンククリエイティブ(2012年)
「DSP/RTBオーディエンスターゲティング入門」インプレスR&D(2012年)
「トリプルメディアマーケティング」インプレスジャパン(2010年)
「次世代広告コミュニケーション」翔泳社(2007年)
「究極のターゲティング゙―次世代ネット広告テクノロジー」宣伝会議 (2006年)
「インターネット広告革命」宣伝会議(2005年)

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