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コラム

「ヴィレッジヴァンガードに学ぶお店づくり~こんなんだってあり~」

ヴィレヴァンの行動マニュアル~モノを売るなココロを売れ

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【前回コラム】「ヴィレヴァンの買い物コミュニケーション論~買い物の本質とはなんだ??」はこちら

こんにちは、ヴィレッジヴァンガードの関戸です。いよいよ最終章。今回は、ヴィレヴァンの「行動マニュアル」について書こうと思います。ヴィレヴァンには詳細な業務マニュアルはほとんどありません。まさに、個人商店の集合体のような組織体で、個人の自主性と進化を重んじるがゆえに、あえてマニュアルは作らないのです。常に己との戦いを強いられますが、自由と権限は大きく、非常にエキサイティングな会社です。

店長たちは、会社のマニュアルがほとんどないがゆえに、スタッフをどう取りまとめるか、さまざまなことを考えなくてはなりません。そんな中でも、自分がどんなお店を作り上げたいのか、どんな方向に進みたいのか、ショップヴィジョンを明確に提示することが非常に重要だと言えます。

私が店長時代、スタッフたちを指導するために「連絡ノート」というノートを作っていました。通称「関戸ノート」。連絡ノートとは言ったものの、業務連絡というよりか、私の考えや、気づいたことを毎日、つらつらと書きなぐっているような代物でした。スタッフが起こした日々の小さな行動を題材に、その行動の本質を解説し、私の店に対する方向性を提示するのが主なコンテンツでした。PCは使わずに、ペンを使って書きなぐっていたアナログなブログのようなもので、データが残っているわけでもありません。なので、その頃の記憶をたどって、どんなことを私がスタッフたちに、「ヴィレッジヴァンガードの行動指針」として伝えてきたのかを、少しだけ公開してみようかと思います。

自由と権限は店舗にあり

レジの中で店員に向けて貼っていた

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