スマホとの“ながら見”で、テレビの影響力を「売り」につなげる——TBSと在名民放のCBCテレビは13日、スマホ早押しクイズと連動したドラマ番組「脱線刑事」を放送する。企画制作はCBCで、電通(全体統括=樋口景一ECD/コミュニケーションプランニングセンター長)とバスキュールが参画した。
スポンサーは6社で、トヨタ自動車やDHC、みずほ銀行、日清シスコ、テーブルマーク、エニグモら。また、アサヒ飲料やセイコーウオッチ、ソニー・コンピュータエンタテインメントの3社がプレゼント提供で加わった。
ストーリー上、スポンサーとプレゼント提供社らの商品が登場すると、専用スマホサイトに誘導するテロップを表示。視聴者に商品に関した早押しクイズに挑戦してもらい、正解者には先着順で景品が当たる。
「放送後に視聴者の反応を分析し、利便性や番組とデジタルコンテンツの親和性を高めるなどして、汎用的な基盤にしていきたい」(CBCテレビ ビジネス戦略部の今泉昌也氏)。企画時には、コンビニやEコマースサイトと協力し、参加者が商品サンプルを店頭で受け取れるようにしたり、特別価格でオンライン購入できるようにしたり、といった展望が挙がっていたようだ。
CBCは、デジタルコンテンツの黎明期から放送と通信の融合に取り組んできた背景がある。2005年ごろには生放送とモバイル向けネットオークションを連動させた。以降も本放送と異なるアングルのカメラ映像を携帯端末向けに配信したり、番組内でブログをリアルタイムに更新するといった施策に挑んでいる。
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