プラットフォームとしてのリアルタイム性に磨きをかける
—ユーザーの可処分時間をめぐり、各プラットフォームがしのぎを削る現在。次々と、新しいサービスが提供される今、2008年より日本語版を開始し、日本市場でサービスを提供してきたTwitter Japanは今、何を考えているのか。グローバルで営業部隊の名称を「クライアントソリューション」に改称し、新たな方向性を示そうとするTwitter Japanの味澤 将宏氏に最近のビジネスの動向を聞いた。
2016年は日本において、本格的に動画広告の市場が確立された年だった。この流れを受け当社も動画広告のセールスが好調で、従来から活用の多いアプリダウンロードなどダイレクトレスポンス目的の広告だけでなく、ナショナルクライアントの出稿が増えている。
米国本社では近年、動画領域に注力しており、技術開発に積極的な投資を行ってきた。昨年はNFLの試合や先の大統領選の開票速報などの様子をライブ配信する取り組みを開始。大統領選当日のライブ放送では 7500万ツイート、680万のUUを記録。ライブ動画と関連したツイートがひとつの画面上に表示されるため、利用者がより参加意識を持って、コンテンツを楽しめるサービスだと考えている。
開票結果のライブ配信は、BuzzFeedと組んで実施をした。NFLのようなライブコンテンツホルダー、BuzzFeedのようなメディア企業、そして個人にとってもTwitterはニュースを最初に発信、発見する場になっている。Twitter上で最初に発信されたニュースが、拡散して社会的な話題になっていく。最も速報性の高いプラットフォームとしての位置づけが、確立されつつある。日本でもツイッターならではのリアルタイム性を生かした、サービスを強化していく考えだ。
上記のようなプラットフォームとしての位置づけなど、Twitterの活用のされ方も様々に広がっている。広告営業においても、単に広告枠をセールスするだけに留まらずTwitterというプラットフォームをどうマーケティング活動に生かせるのか、その提案が強く求められるようになっている。グローバルで営業部隊の名称を「クライアントソリューション」に改称したが、日本でも企業課題を解決するための統合的なマーケティング戦略領域の提案、サポートを強化していきたい。
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