広告業界のイチローが見ている先は【後編】

シリコンバレーでアートディレクターとして働く日本人によるコラム、「四苦ハック人生」番外編。広告業界のイチローと呼ばれるレイ・イナモトさんのインタビュー後編です。(

前編はこちら

見えないものをデザインする。

「クリエイティブディレクションとは精確でいて、かつインスピレーションを呼び起こすものであり、フィードバックとは具体的でいて、かつ励まされるものであるべきだ。」

川島:

レイさんは僕がAKQAにいた頃から、インスピレーションになるようなビジョンを、明確で簡潔なキーワードを掲げてディレクションを行っていました。例えば今でも覚えているのがAudi USAでR8という高級スポーツカーのキャンペーンアイデアを考えるときには、「3つのS。Style (スタイル), Speed (スピード), Substance (本質)」を掲げていました。

最近思っている、大事にしているキーワードって何かありますか?

イナモト:会社の理念にも掲げていますが

「Emotion, Connection, Simplicity」。ブランドにしろ、ひとりひとりのユーザーにしろ、この3つを届けることが大事だと思っています。そのためにデザイン、データー、テクノロジーを軸にして、そのインターセクションから新しいもの生み出す、それが会社の目的です。なので常にプロセスでこの3つがどう関わっているのかを気にしています。

もう一つは「見えないもののデザイン」。

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川島 高(アートディレクター)
川島 高(アートディレクター)

1981年生まれ。慶應義塾大学卒業後、2004年に渡米。文化庁が主催する新進芸術家海外研修員として、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) にてメディアアート修士課程修了。アーティストとして作家活動を行う傍ら、アートディレクターとしてAKQAなどの広告代理店にて活動。日本人として初めてGoogleのクリエイティブラボに参画。サンフランシスコ在住。

Facebook: https://www.facebook.com/takashi.kawashima
Twitter: https://twitter.com/kawashima_san

川島 高(アートディレクター)

1981年生まれ。慶應義塾大学卒業後、2004年に渡米。文化庁が主催する新進芸術家海外研修員として、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) にてメディアアート修士課程修了。アーティストとして作家活動を行う傍ら、アートディレクターとしてAKQAなどの広告代理店にて活動。日本人として初めてGoogleのクリエイティブラボに参画。サンフランシスコ在住。

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