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【ワカテの方が、ワカッテる?】注目のU30:YouTuber ハセシンの兄へインタビュー

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【前回コラム】「【ワカテの方が、ワカッテる?】注目のU30:ハヤカワ五味インタビュー」はこちら

(本インタビューのためにハセシン兄さんにイラストを描き起こしていただきました)
第3回に続き、「広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞」(ICA)の審査員を務めるワーキンググループのメンバーがお届けする【ワカテの方が、ワカッテる?】。

最終回である第4回目は、ゲーム実況で活躍するYouTuber ハセシンさんのお兄さん(以下 ハセシン兄)に、ワーキングメンバーであるジェイアール東日本企画の古山萌美がインタビューしてきました。

ハセシンさんのYouTubeチャンネル登録者数は33万人。現在ハセシン兄さんは、ハセシンさんのゲーム実況動画の配信サポートをしている。そんなハセシン兄さんに、日々視聴者を楽しませる動画制作の裏側や若者に向けたコンテンツについて伺ってきました。

—この記事ではじめてハセシンさんを知る人もいると思うので、まずはどんな活動をしているのか教えていただけますか。

ハセシン兄:1人称の視点で行うFPS※1というゲームジャンルの、ゲーム実況をほぼ毎日投稿しています。2008年か9年くらいから動画を投稿しているので、はじめてもうすぐ10年です。

※1First Person Shooting。主にシューティングゲームの一種。主人公の視点でゲーム中の世界・空間を任意で移動でき、武器もしくは素手などを用いて戦うアクションゲームのスタイル。

—10年!そんなに前から活動してたんですね。ちなみにYouTubeへの動画投稿は何をきっかけに始めたのでしょうか。

ハセシン兄:最初は友人との共有のためでした。僕らが実況しているゲームって、そもそもオンラインでみんなとつながって戦略的に攻めるゲームで、スコアだけは最終的に共有できるんだけど、それまでのアプローチというか、どういう形で試合運びをして、ポイントを稼いでいったのかという操作過程を見ることができないんです。

だから一緒にプレイしていた仲間から「そこってどうやってやってるんですか」って聞かれることがすごく多くて、だったら、プレイ動画を撮影してYouTubeにアップロードして、それを共有したら早いし、わかりやすいんじゃないかと。

—メールやスカイプといった共有方法もあるなかで、わざわざYouTubeに上げたのはどうしてなんでしょうか。

ハセシン兄:複数人からお願いされたというのが大きいです。みんなが共有して見れるメディアとして、YouTubeが最適だったわけです。アップロード先のアドレスだけ渡せば、あとは各々が好きなタイミングで見れるんで、これは楽だよねっていうことでYouTubeを使い始めました。

人気YouTuberからみたYouTubeの変遷とは

—10年近くYouTubeへ投稿を続けてきたということで、その変遷を見てきて感じることはありますか。

ハセシン兄:まず当時と比べて、いまは圧倒的に動画をアップロードする人が多くなりましたね。いくつか要因はあると思うけど、特に「YouTuber」ってワードが出始めて、みんなに認知されたっていうのが大きかったと思います。あと、僕らがプレイしているゲーム自体にも変化があって。普段、僕たちが実況しているゲームは1年に1本新作が出るんですが、投稿をはじめた当時のタイトルは、ただゲームをやるためだけのものだった。でもプレイステーション4でやるような最新のものは、自分が遊んだゲームの試合を一部始終、すべて録画して、そのまま、まるっとYouTubeに投稿できるんです。スマホで動画を撮ってアップロードするみたいなお手軽さが、ゲームの世界でも浸透してきているんです。

—それ、編集はどうすんですか。

ハセシン兄:ゲーム内にトリミングのような最低限の編集機能はついています。そこである程度、見てもらえる形にしたらYouTubeにアップロードするシステムが、ゲームの中に組み込まれているんです。最新のタイトルには特に多いですね。

—YouTubeを介して広がるように、ゲームの構造自体が変わってるんですね。

ハセシン兄:そうですね。そういう機能によって動画のアップロードが手軽になって、昔に比べてYouTubeへの投稿がとても多くなったと思います。だから変遷としては、YouTuberの認知が上がり、みんなの投稿に対する意欲が高まったこと。アップロードが簡単にできる環境が投稿への垣根を下げたこと。これらが大きいんじゃないかな。

次ページ 「動画へのこだわりは“1点突出”」へ続く