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大切なのはフレームワークより想い — 次世代CMOが集う学びの場 第2回「CAMP TOKYO」が開催に

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参加者は90社超 活動から5年目を迎えた「JAPAN CMO CLUB」

マーケターの集合知で日本に突き抜けた成長力を生み出すことをビジョンに掲げ、2014年11月から活動を行ってきた「JAPAN CMO CLUB」。メンバーが集まる研究会や分科会の他、「JAPAN CMO CLUB」での活動成果を外部に発信する活動も積極的に行っている。そのひとつが「CAMP TOKYO」だ。「CAMP TOKYO」は、次世代のCMOとなる気概を持ったマーケターを対象に「JAPAN CMO CLUB」の経験・知見を共有することを目的に実施している活動で、10月11日に2回目が開催となった。

第2回の開催に先立ち、JAPAN CMO CLUBのFounderである加藤希尊氏は、「CLUBのメンバーが90社を超える規模にまで成長し、一定のネットワークはできたと感じている。次のステップとして、次世代のCMOとなる皆さんたちと、CLUBの資産を共有する場をつくりたいと考え、『CAMP TOKYO』を企画した」と会の趣旨を説明した。

JAPAN CMO CLUB Founder 加藤 希尊氏。

マーケティングに「差別化は、いらない」

イベントの第1部には、「JAPAN CMO CLUB」のメンバーからBlue Bottle Coffeeの矢野健一氏とイトーヨーカ堂の富永朋信氏が登壇。宣伝会議の谷口優の進行で「マーケティング活動のオペレーション」をテーマに議論が展開された。

写真右から、イトーヨーカ堂 営業本部長 補佐 富永朋信氏、Blue Bottle Coffee Japan合同会社 Director of Japan取締役/最高責任者 矢野健一氏。

現在は経営トップの職に就く矢野氏だが、かつては富永氏と同じく様々な企業でマーケターとしてのキャリアを積んできた。「マーケティングに精通する、二人がマーケティング戦略の企画・実行において大事にしていることは何か」という問いに対し、矢野氏は「最近、大事にしているのは担当者自身の“想い”。現役のマーケターにこんなことを言うと、怒られてしまうかもしれないが、強い想いさえあれば企画自体に差異化の要素がなくてもよいのではないかとすら、思っている」と答えた。

Blue Bottle Coffeeが提供する価値は「おいしいコーヒー」だ。本来、おいしいコーヒーというだけでは差異化はできない。しかし、Blue Bottle Coffeeの店舗で提供されるコーヒーには、他のコーヒーショップとは明確な差をお客さまは感じている。つまり、そのサービスを提供する企業で働く人々の想いがあれば、自ずと企画に独自性が生まれるのではないかという指摘だ。

「おいしいコーヒーを飲みたいというニーズに応える企業はたくさんある。その中で、選ばれるブランドになるには、それをどういう想いをもって提供するのかを突き詰めていくしかない。Blue Bottle Coffeeはとにかく、コーヒーが大好きな人たちが集まり、最高においしいコーヒーを提供したいという思いで立ち上げられた会社。その思いが、最終的に味だけに留まらない、独自のブランド体験につながっている。最初から差異化をしようと思わなくとも思いがあれば、結果はまったく違うものになるのではないか」(矢野氏)。

次ページ 「「賢しら」にならない フレームワークは自社に応用できて機能するもの」へ続く

第3回 CAMP TOKYO 開催のお知らせはこちら
https://www.sendenkaigi.com/event/cmocamp2019_01/

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