自分の思い込みを捨て、頑なに“顧客ファースト”を貫く
最後に、マーケティングを担当する来場者へ向けたメッセージとして、堤氏は「マーケティングにおいて意識しているのは、いかに自分を主観的に見ないか。カスタマージャーニーは自社にとって、都合のよいようにつくってしまうこともできる。それでは当然、お客さまに正しい行動は促せない。リアルな気持ちを変えていかなくてはいけないので、お客さまの気持ちを想像して、『このアクションでお客さまの心は本当に動くのか』と常に考えている。自分の思い込みを捨ててお客さまに向き合う。頑なに“お客さまファースト”で考えていくべきだ」と話した。
第1部での「思い」が重要だという話があったこともあり、加藤氏はその対照性を「禅が導く悟りの世界のようだ」と指摘。堤氏は「プロジェクトに対して思いはあります。ただ、コンテンツをつくるとなると自分がターゲットと重なる商品を担当しているとは限らないので、そこで違いが生まれることは矛盾ではないと思う」と答えた。
今井氏は「なぜこの仕事、なぜこのブランドが存在するのか、『WHY』の部分を大事にしている。その答えがブランドアイデンティティそのもの。植物由来の素材を重視する『BOTANIST』ブランドの場合、シンプルでありのままで良いというメッセージを伝えたくて、このブランドをつくっている。ブランドに関わる全員がそれを『腹落ち』している状態にできれば、それぞれの個性を出しながら行動できるのではないかと思う。本質の部分を強く持って、それをお客さんに届けるために、商品や広告をつくっている。そこが一番重要だ」と話した。
二人の話を受けて加藤氏は「本質をブラさずに体系化でき、そこにこだわり切れる人が最終的に成功しているのだと感じた」と述べ、2回目となる「CAMP TOKYOは幕を閉じた。
第3回 CAMP TOKYO 開催のお知らせはこちら
https://www.sendenkaigi.com/event/cmocamp2019_01/
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