【前回】「#SXSW2019 SXSWインタラクティブ部門の魅力はひらめきを手に入れられること」はこちら
今回は、SXSWインタラクティブ部門のトレードショーに出展した日系企業の中から、NECを紹介する。
NEC 生体認証技術をものづくりに応用 新たな領域でテクノロジーの活用可能性を探る
今年が初めての出展となるNEC。新規事業開発を手掛けるビジネスデザインセンターから、人間の生体情報をファッションアイテムやアクセサリーのデザインとして表現するプロジェクト「CODE」のプロトタイプを携えて参加した。
「CODE」が利用するのは、NECの生体認証「Bio-IDiom」で使われている目の虹彩情報。一人ひとり異なる固有の生体情報をグラフィックパターンに変換し、ファッションアイテムやアクセサリーのデザインとすることで、パーソナライズされたものづくりのサービスとして考案した。同社の生体認証技術はこれまで、犯罪捜査や入国管理のほか、入退場管理などのセキュリティ領域で主に利用されてきた。「CODE」では、生体認証技術の応用領域を新たに広げる試みだ。
SXSWへの出展を決めた理由として、同社コーポレートインキュベーション本部 ビジネスデザインセンター 友岡由輝氏は「コンセプト段階で出展し、そもそもニーズがあるのかを探りたかった」と語る。参加者の多くが最先端のテクノロジーに高い関心を持つことから、サービスの改善点や新たなアイデアなどのポジティブなフィードバックも得たいと考えたという。
出展ブースではデモンストレーションとして、ブースを訪れた人の虹彩から生体情報を実際に取得し、グラフィックパターンを生成。2日間で700人程度がブースを訪れたという。デモンストレーションを体験した人からは予想以上の大きなリアクションが得られるなど、反応は上々だったという。
また、「CODE」により制作されたアクセサリーを購入したいと希望する声もあったという。友岡氏は「現段階ではプロトタイプのみで、販売する予定はない」としながらも、「そういった反響が大きければ検討していきたいと考えている」と述べる。確かな手ごたえが感じられたことから、今後は国内イベントへの出展も前向きに検討する方針だ。
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