肩の力を抜いて、ふだんの生活の中で考えてみよう。――田島洋之

【前回】「『宣伝会議賞で人生は変わる。』――佐久間英彰」はこちら

第57回「宣伝会議賞」の募集が始まりました(応募締め切りは11月6日)!
第57回「宣伝会議賞」の審査員の方々のコラムをリレー形式で掲載しています。
第4回目は田島洋之さんです。

パラドックス 取締役
田島洋之

創業期から自社の採用・経営に携わりながら、現在はコピーの力を採用戦略から企業のブランディング領域へと展開。主な受賞歴は、TCC新人賞、OCC部門賞、リクルート社求人広告グランプリ、グッドデザイン賞、BtoB広告賞、宣伝会議賞金賞など。

 

私が宣伝会議賞に取り組んでいたのは、今からもう17年前。当時にして、すでに第40回。現在、中高生部門に取り組んでいるみなさんが、生まれる前からずっと続く、歴史あるコンテストです。なのに、歴代の作品を眺めていると、いまでもジーンときたり、クスッと笑えたりする。「部長が目にしみる。」

※1

、「父親の席は、花嫁から一番遠くにある。」

※2

……記憶に残る作品は、時代が変わっても、変わらない人間の面白さ、いとおしさが伝わってきます。

※1 「部長が目にしみる。」(第47回宣伝会議賞グランプリ/課題:シービック「30才以上の大人の男性に『気づき』を与え、大人のニオイを防ぐデオナチュレ男シリーズを広めてください。」「デオナチュレ男シリーズ」)
※2 「父親の席は、花嫁から一番遠くにある。」(第42回宣伝会議賞グランプリ/課題:キヤノン販売「手ブレ補正機能で遠くの被写体も確実にとらえる光学10倍ウルトラソニックズーム搭載のデジタルカメラ『パワーショットS1IS』を自由に表現してください。」)

世の中のたくさんの賞の中でも、老若男女誰もが気軽に取り組めて、かつ、こんなにも面白い言葉の大喜利大会もなかなかないと思います。日本語独特の面白さを気軽に楽しむチャンスでもあります。身構えず、気軽な気持ちで、言葉の世界に触れるきっかけにしていただければと思います。

取り組み方のアドバイスですが、ひとつ「数を書いてみる」のも手です。

たとえばサッカーの「走る」や「蹴る」という動作を考えてみましょう。人それぞれで、同じ動作をしているようでも、その人の筋肉や骨格によってオリジナリティが生まれます。「書く」という行為に関しても同様で、その人らしく、無理なく自然に書けるフォームがある。そのフォームは、数を書いているうちに見えてきます。

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第57回「宣伝会議賞」審査員
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