『実務者ブランド』に上流階級は、絶対無理! 目指すべきは、中流階級まで?

【前回コラム】「意外すぎるブランドの正体!実務者のための泥臭いブランド定義とは?」はこちら

はやいもので、「ブランドなんか大嫌いなブランド担当者が33年かかって、たどり着いたブランド論」の連載も第7回です。

前回のコラム

では、実務者のブランド定義の完全版は、『(ブランドを)思い出すきっかけになるものに出会ったときに(→知っていることに気づき→)その瞬間に頭の中になんとなく自然に浮かんだ勝手なイメージ』としました。

そして、ざっくりと一言で定義してしまえば、ブランドは「妄想」であるとも説明しました。

さらに前回のコラムの重要なポイントに、企業・商品は‘知られているだけ’で、実はすでに‘ブランド’という存在であるとのブランド論の教科書にはない暴論を披露させていただきました。

今回は、①どうして知られているだけでブランドなのか、②なぜ定義の完全版である「頭の中に自然に浮かんだ勝手なイメージ」を「妄想」という言葉に置き換えたのか、③スーパースターブランドではない『凡人ブランド』が目指すべきものとは何なのか。この3つについて、解説していきます。

どうして知っている、知られているだけでブランドといえるのか?

まず、①どうして知られているだけでブランドといえるのか?について解説していきます。

「企業・製品のことを‘知っている’だけで、その企業・製品がブランドであるなんておかしいのでは?」「ブランドというからには、もっとすごいものなのでは?」などなど、納得していない方もいるのではないでしょうか。

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片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)
片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)

1988年ダイキン工業入社、総務部宣伝課に配属。1996年広報部 広報担当、2000年広報部広告宣伝・WEB担当課長を経て2007年より現職。業界5位のダイキンのルームエアコンを一躍トップに押し上げた新ブランド「うるるとさらら」の導入や、ゆるキャラ「ぴちょんくん」ブームに携わる。現在は 統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)による企業ブランド構築、マスとデジタルのB2C商品広告展開、広告媒体の購入、グローバルグループWEB統括を担当。日本広告学会員。

片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)

1988年ダイキン工業入社、総務部宣伝課に配属。1996年広報部 広報担当、2000年広報部広告宣伝・WEB担当課長を経て2007年より現職。業界5位のダイキンのルームエアコンを一躍トップに押し上げた新ブランド「うるるとさらら」の導入や、ゆるキャラ「ぴちょんくん」ブームに携わる。現在は 統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)による企業ブランド構築、マスとデジタルのB2C商品広告展開、広告媒体の購入、グローバルグループWEB統括を担当。日本広告学会員。

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