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楽天、グローバルフォントを開発 佐藤可士和氏が監修

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楽天は7月2日、ウェブサイトやアプリ、その他制作物などに用いるグローバルフォントのデザインを一新し、「Rakuten Sans」をはじめとする新たなフォントを開発した。同社のチーフクリエイティブディレクターを務める佐藤可士和氏が監修し、ロンドンのフォントデザインスタジオDalton Maagとコラボレーションしてつくりあげた。

文字の骨格を検証するためのデッサン(上)、最終的な「Rakuten Sans」とその特徴(下)

楽天は2018年6月にグローバル統一ロゴのデザインを一新するなど、国内外においてブランドを強化している。こうした中、ウェブサイトやアプリ、その他制作物で用いるフォントにおいても、既存のブランド資産との一貫性を保ちながら、各サービスの多様性やユニークさを表現できるようにフォントを開発した。

フォントは4種類で、それぞれREGULAR、SEMIBOLD、BOLD、BLACK、LIGHTの5ウェイト(太さ)。基本形となるのが、楽天のロゴを骨格のベースに設計したサンセリフ体の「Rakuten Sans」。文字サイズが小さくても高い判別性と可読性を保てるよう工夫している。

それに加えて、セリフ体の「Rakuten Serif」、「Rakuten Sans」をベースに角を丸めた「Rakuten Rounded」、横幅を狭くした「Rakuten Condensed」を用意した。英語のほか、フランス語やスペイン語、ドイツ語など計16言語に対応し、国内外における楽天グループのサービスや社内外向け資料で、順次適用していく計画だ。

今回開発した4種類のフォント。

発表にあたり、楽天のチーフクリエイティブディレクターでフォント開発を監修した佐藤氏は、次のように述べている。

「フォントは企業のブランドを表現する上で、非常に重要なアセットになります。今回、楽天のロゴの骨格をベースに、4種類の異なる書体を用意しました。用途に応じて最適なフォントを用いることで、ブランド表現の幅が広がり、ユーザーに対しても、より伝わりやすい形で、メッセージをお届けできると考えています」。

また、今回コラボレーションしたロンドンのフォントデザインスタジオ Dalton Maagは、Airbnbのコーポレートフォントや2016年リオデジャネイロオリンピックのオリジナルフォントを制作した企業。

同社 ChairmanのBruno Maag氏は、「楽天の新たなオリジナルフォントの開発に携われたことを大変嬉しく思います。新フォントのデザインでは、トーン・オブ・ボイス(語り口・調子)に統一性をもたせることで、楽天というブランドの力強くエネルギッシュなイメージを表現しています。一方で、表現の幅をもたせた4種類のフォントを用意することで、楽天のビジネス領域やサービスの多様性に対応しています。このフォントが今後の企業活動に役立つことを願っています」と話す。

特設サイトでは、フォントに関する詳細な説明のほか、佐藤氏とBruno氏による対談動画を公開している。