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今週のゲストは、先週に引き続き、映画『一度死んでみた』に出演している女優の広瀬すずさん。今回はNHKの『なつぞら』(2019)でも共演した吉沢亮さんや、浜崎慎治監督との爆笑エピソードを教えてくれました。
※本記事は3月8日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
デスメタルバンド「魂ズ」の歌声に注目
中村:
映画『一度死んでみた』について、澤本さん改めてお願いします。
澤本:
大枠は、お父さんと仲がうまくいっていない娘さんがいて、その女の子はちょっとこじらせていてデスメタルなぞやっているんですね。お父さんが「2日間だけ死んじゃう薬」っていうのを飲んで死んでしまうんですけど、それによって娘さんのとの関係がいろいろ変わっていく。
「一度死ぬ」っていう話を一番最初に「それ面白いな」って思ったのは、佐々木宏(クリエイティブディレクター)っていうおじさんがいるじゃないですか。あの人、何でも自分の好きなことやって生きてきた人なんですよ。あるとき一緒にご飯食ってたら「俺、全部自分で好きな風にしたいんだけど、1個だけ実現できないこと考えた」って言って「何ですか?」って聞いたら、「俺、自分の葬式見れないわ」って。「それがすごい悔しい」って言い出したんで、「それで映画つくれるな」って思ったの。元々は佐々木宏っていう人の「一度死んでみないと自分の葬式見れない」っていう妄想から。そこですね、最初の最初は。
中村:
それも面白いけど、「自分の葬式を見れない」っていうこと以外は人生で何でも実現してきたっていうのがすごいことですよね。
