ポーラ・オルビスホールディングスとANAホールディングスは9月11日、宇宙で使える化粧品を共同開発し2023年をめどに商品化すると発表した。宇宙での生活を支援するプロジェクト「CosmoSkin」の第一弾の取り組みで、ANAは宇宙空間に近いといわれる航空機内を実証実験の場として提供する。
2019年に開催された宇宙ビジネスアイデアコンテスト「S-Booster」でポーラ・オルビスグループが提案した「美肌ウェルネスツーリズム」がANA ホールディングス賞を受賞し、共同で事業化の検討を始めたことをきっかけに今回のプロジェクトがスタートした。
今後、民間宇宙旅行が可能となる未来を見据え、重力の小さい宇宙空間に適した機能の化粧品の開発はもちろん、メンタル面での健康維持などにも貢献する。ごみの削減など、サステナビリティの面からの貢献も視野に入れる。
ポーラ・オルビスホールディングスでは2018年、イノベーション促進の役割を持つ「マルチプルインテリジェンスリサーチセンター」を発足。宇宙への取り組みを開始した。ANA ホールディングスも同年1月、新たな収益事業のひとつとして宇宙事業を検討する部門横断型プロジェクトを立ち上げた。宇宙旅行や衛星データ活用など新しいビジネスモデルの検討を進めている。
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