いよいよ表現の話です。
見返してみると、三回ぐらい前から、
「次は表現の話です」「次こそは」
と何回も予告していたので、
ツギツギ詐欺をしてしまっていたわけです。
すみません。
よく言われる話ですが、
コピーを含め何か表現するときには、
「What to Say(何を言うか)」 と、
「How to Say(どう言うか)」
の両方を
突き詰める必要があります。
ホメ出しも一緒です。
これまでの八回の連載では、
「What to HOME(何を褒めるか)」について
お話してきましたが、
今回は
「How to HOME(どうやって褒めるか)」
のお話です。
褒めはローマ字にするとホームになるから
ローマ字に適していないけれど
いいでしょう。進めます。
ただし出鼻をくじくようですが、
ホメ出しにおいて表現は
主役ではありません。
何故なら、
「何を褒めるか」に時間と労力を
かける方がはるかに重要
だからです。
これまでの連載を、図で振り返ってみます。
そう、④の表現に至るまでが大切なんです。
料理で例えると、具材を選んで、切ったり、下味をつけたりして、
煮たり、焼いたり、蒸したりするまでが、「何を褒めるか」。
そして、料理をお皿に盛ったり、
最後パセリをひとつまみかけるのが「どう褒めるか」。
褒め言葉においても、
表現は最後の盛りつけのようなもの
です。
ですので、ホメ出しにおける重要性でいうと
全体の1割くらいです。
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澤田智洋(コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表)
澤田智洋(コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表)
1981年生まれ。幼少期をパリ、シカゴ、ロンドンで過ごした後17歳の時に帰国。2004年広告会社入社。映画「ダークナイト・ライジング」の『伝説が、壮絶に、終わる。』や、アミューズメントメディア総合学院の「あなたが生まれなければ、この世に生まれなかったものがある。」等のコピーを手掛ける。2015年に誰もが楽しめる新しいスポーツを開発する「世界ゆるスポーツ協会」を設立。 これまで80以上の新しいスポーツを開発し、10万人以上が体験。海外からも注目を集めている。 その他、UNITED ARROWS LTD.と取り組んでいる、一人を起点に新しいファッションを開発する「041 FASHION」、オリィ研究所と共同開発している視覚障がい者アテンドロボット「NIN_NIN」など、福祉領域におけるビジネスを多数プロデュースしている。
澤田智洋(コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表)
1981年生まれ。幼少期をパリ、シカゴ、ロンドンで過ごした後17歳の時に帰国。2004年広告会社入社。映画「ダークナイト・ライジング」の『伝説が、壮絶に、終わる。』や、アミューズメントメディア総合学院の「あなたが生まれなければ、この世に生まれなかったものがある。」等のコピーを手掛ける。2015年に誰もが楽しめる新しいスポーツを開発する「世界ゆるスポーツ協会」を設立。 これまで80以上の新しいスポーツを開発し、10万人以上が体験。海外からも注目を集めている。 その他、UNITED ARROWS LTD.と取り組んでいる、一人を起点に新しいファッションを開発する「041 FASHION」、オリィ研究所と共同開発している視覚障がい者アテンドロボット「NIN_NIN」など、福祉領域におけるビジネスを多数プロデュースしている。
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