コンセプトの「見える化」で地域には新しい市場を生みだすチャンスが広がっている!

【前回】「生産量No.1を地域活性に活かせるか!? 地元住民が自慢できる食材へ」はこちら

本コラムのコンセプトである「Brand Focus, Market Wide(ブランドの物語を濃縮すれば、市場は世界にだって広がる!)」のブランドのフォーカスについて、熊本県を代表する企業のひとつである再春館製薬所を取り上げて考察してみたいと思う。

クリエイティブ企業は、想いを「見える化」する!

再春館製薬所は、熊本に拠点を置く日本有数の通販型漢方・化粧品メーカーである。ダイレクトテレマーケティングシステムで、ストロングニッチなポジションを獲得した後、徹底した顧客満足を追求するCS部門とITを使ったデータドリブンマーケティングで海外へも展開するトップ企業にまで成長してきた、地域発のお手本と言うべき存在である。同社の売上の9割がリピート売上で占められ、それはディズニーランドに匹敵する。強いファン層に支えられている企業である。

このように、ビジネスモデルの先発性・卓越性でその成功を語られる事の多い同社ではあるが、今回は、企業ブランド、商品ブランド、企業活動といったコンセプトづくりの側面から、その成功要因に迫ってみたいと思う。

調べてみると、実に驚くほどクリエイティブで、コンセプチュアルな会社なのである。いくつか事例を挙げて紹介してみたい。

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丸山 泰(熊本県立大学総合管理学部 教授 地域連携政策センター長マーケティングアナリスト)
丸山 泰(熊本県立大学総合管理学部 教授 地域連携政策センター長マーケティングアナリスト)

日用品メーカーであるライオンでマーケティング職に25年以上従事し、2013年から現職。リサーチャー、ブランドマネージャー、事業部長など様々な立場でのマーケティング経験を活かし、学生とともに地域の課題解決にマーケティング発想で取り組む。共著に、『マーケティング部管理者の仕事』(日本能率協会マネジメントセンター)、『地方創生への挑戦』(中央経済社)など。

丸山 泰(熊本県立大学総合管理学部 教授 地域連携政策センター長マーケティングアナリスト)

日用品メーカーであるライオンでマーケティング職に25年以上従事し、2013年から現職。リサーチャー、ブランドマネージャー、事業部長など様々な立場でのマーケティング経験を活かし、学生とともに地域の課題解決にマーケティング発想で取り組む。共著に、『マーケティング部管理者の仕事』(日本能率協会マネジメントセンター)、『地方創生への挑戦』(中央経済社)など。

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