AIモデルの開発・運用支援などデータ分析に関わるサービスを提供するDATUM STUDIOの市川氏とブランドマーケティングのプランニングと実行を手掛けるFICCの稲葉氏が登壇し、パネルディスカッションを行った。
市川氏は「データマーケティングとは、商品・サービスを利用している消費者一人ひとりに寄り添い、サポートするもの」と話す。顧客がなぜ、その商品やサービスを利用しているのか(雇用理由)に着目し、実際に使っている人たちのデータを収集・分析する。
「デジタルマーケティングを成功させるためには、商品やサービスを使う“理由”をしっかり見つけることが重要です。ロイヤル顧客になる人とならない人の違いはどこにあるのか。顧客を取り巻く社会や環境における共通認識や状況(社会的コンテキスト)をデータで把握し、利活用できるかどうかが大切です」(市川氏)。
社会的コンテキストの変化によるブランド・サービスの雇用理由の変容
また稲葉氏は、顧客が商品を利用する理由を捉えることができれば、どのような状況でも最適化できると説明した。「新規顧客獲得の広告運用のためだけにデータを使うのではなく、利用者の『雇用理由』や実際の行動変化を捉えるために使う視点が重要です」(稲葉氏)。
最後に、市川氏は「『雇用理由』をしっかり捉えるために、まずは顧客との接点をしっかりデータとして取得・蓄積し、そこから仮説を立て分析する。それに基づいて顧客とのコミュニケーションを行い、さらにその状況がどう変化しているかを見ていく。状況の変化に対する顧客の変化をしっかり捉えることが重要」と述べ、講演を締めた。
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