菅田将暉、有村架純主演 映画『花束みたいな恋をした』の監督が明かす作品づくりのコツ(ゲスト:土井裕泰)【後編】

【前回コラム】「『GOOD LUCK!!』『逃げ恥』を生んだ大ヒットメーカーも15歳は「ぼんやり生きていた」(ゲスト:土井裕泰)【前編】」はこちら

今週のゲストは、先週に引き続き、テレビドラマのディレクターとして数々の話題作を手掛けてきた土井裕泰さん。監督を務めた映画『花束みたいな恋をした』の撮影裏話などを語ってもらいました。

今回の登場人物紹介

左上から反時計回りに、土井裕泰、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)、中村洋基(レギュラーゲスト)。

※本記事は2月14日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

映画『花束みたいな恋をした』ができるまで

中村

:土井監督が以前、壮大なテーマより日常を描きたいとインタビューで話していたのを拝見しました。

映画『花束みたいな恋をした』は、ある意味その普遍性があるとも言えるし、誰にでも起こりうるような共感性もあるじゃないですか。初めて脚本をご覧になったときにから、監督のなかに「ここにグッとくる」みたいな、勘はあるんですか?

土井

:今回に関しては、(脚本家の)坂元(裕二)さんが、観ている人たちに「コレ、自分の話だ」と思ってもらいたいという考えがあって。あとは、やっぱり恋愛というものを描きたいと思っていました。

恋愛の一部始終には、本当に人生の色々なものがあります。恋をしているときって、ちょっと魔法にかかっているような状態じゃないですか。それが自然に解けていくところを描いたものは、ありそうでなかったと思うんですよ。特に日本の映画だと、積み重ねて出来上がっていくところを描くもの、障害を乗り越えたりするものを描くのが多いんですけど。ただ普通に生きていて、心のなかで起きることだけで描かれるものはそうないので。そういう意味で、台本を読んだときは、「上手くやれば、日本の映画であんまり見たことのないものができるんじゃないかな」と思いました。

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