前回は「問題? 課題? オリエン後の課題整理」をテーマに、問題と課題のちがい、課題整理のプロセスについてお話しました。今回は「スピード コンセプトメイク」をテーマにお話を進めます。コンセプトは、企画の柱として重要ですが、時間をかけ過ぎると、後半の作業に支障がでるという弊害があります。企画の時間割の観点から見て、勝つためには、スピーディなコンセプトメイクが望まれます。
コンセプト = 実施案のルール
今回も、基本的なコンセンサスからお話をはじめます。さて、「コンセプト」とは何でしょう? 人によって様々な解釈があるようです。企画プロセスの観点から言えば“コンセプト”とは、課題から実施案への“ブリッジ”であり、実施案の概要を“規定するルール”だと言えます。概要を規定することで、実施案の検討範囲が絞り込まれ、アイデアを集中的にブレイクダウンすることができます。コンセプトなしで、実施案を検討する“アイデア100本ノック”的なやり方は、労力的にも、時間的にも、精度的にも、良い方法とは言えません。
6つの規定(⇒4W+2H)

コンセプトの中身は、いわゆる“4W+2H”です(⇒上図参照)。この“6つの規定”を検討する作業がコンセプトメイクです。①~⑤の項目については、オリエンと課題整理により、既に与件事項化しているはずです。従って、この段階で新たに検討する必要があるのは、⑥How To のみとなります。How To = どういう方法でやるか?僕はココを“コミュニケーション”と解釈することにしています。