このコラムでは、コンペで安定した結果を残すためのスキルシェアを目的に、勝つ環境を整えるための「アシストスキル」の重要性を説いてきました。最終回の今回は「特別編」と位置づけ、読者の皆様からいただいた意見や感想の中から、特に重要な2つのテーマを取り上げたいと思います。「コンペ回避スキル」と「コンペ不要論」についてです。
競合回避は+4得点の価値がある
多くの方がおっしゃっていたのは「そもそも競合は回避できるに越したことはない」というご意見です。これは本当にその通りで、バスケットボールで例えるなら、オフェンスリバウンドをとるようなもの。スラムダンクの安西先生に言わせれば「マイナス2点が消え、プラス2点のチャンスが生まれる」わけです。
自社のコストやリソースを浪費しないという意味でも、戦わずして勝つのが最も良い勝ち方といえます。「回避」は「勝利」より目立たないのですが、本当はもっと社内で評価されるべきです。
コンペは日常業務の延長線上
コンペといえど、日常業務の延長線上にあります。仮に、諸事情により競合になってしまったとしても、日々の業務で培った信頼関係は失われません。特にニューノーマル時代、クライアントへの物理的な訪問が制限される中において、信頼関係が既に構築できているなら、それは大きなアドバンテージです。
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鈴木大輔(FACT/戦略プランナー)
2006年ADK入社。競合プレゼンの存在すら知らなかった営業時代を経て、2010年より戦略プランナーとして大阪へ。一転して競合プレゼン三昧の3年間を過ごし、勝率5割を達成。ところが東京に戻ってからは、思うように勝てない日々が続く。業界3位の広告会社で苦しみながら戦い抜いた10年以上に及ぶ経験と、百を超える競合プレゼンで溜め込んだ知見を、競合に勝つための方法論として体系化。2023年、著書『競合プレゼンの教科書 勝つ環境を整えるメソッド100』を上梓。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。
2006年ADK入社。競合プレゼンの存在すら知らなかった営業時代を経て、2010年より戦略プランナーとして大阪へ。一転して競合プレゼン三昧の3年間を過ごし、勝率5割を達成。ところが東京に戻ってからは、思うように勝てない日々が続く。業界3位の広告会社で苦しみながら戦い抜いた10年以上に及ぶ経験と、百を超える競合プレゼンで溜め込んだ知見を、競合に勝つための方法論として体系化。2023年、著書『競合プレゼンの教科書 勝つ環境を整えるメソッド100』を上梓。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。
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