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宣伝会議賞のビジュアルコンセプトと、これからの広告

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日本最大規模の公募広告賞である第60回「宣伝会議賞」の応募受付を9月1日より開始しています。今年のイメージキャラクターは、2022年に20歳を迎える蒔田彩珠さん・崎山蒼志さん・世良マリカさん。白と赤の衣装に身を包んだ3人のビジュアルが、全国主要駅・主要書店に掲出する公式ポスターや、月刊『宣伝会議』の表紙を飾ります。
クリエイティブディレクションの谷山雅計氏、アートディレクションの秋山具義氏に、制作の背景を伺いました。

-今年の制作コンセプトをお聞かせください。
谷山:「60周年に3人の20歳を起用しよう」というのは宣伝会議さんからの提案でしたが、なかなか面白いキャスティングの考え方だと思いました、お三方は若いといっても、それぞれ独自の価値観や存在感をすでに備えているみなさんですから、それぞれの方の人間力が素直に伝わるようなポスターにしようと考えました。
秋山:その世代が持つ空気感を写真に閉じ込めたいと思いました。今までは、誰かひとり、あるいは一組の俳優やアーティストで表現をしていましたが、今回は。年齢以外は共通点がない3名を登場させたことで、多様性も表現できたと思っています。

 

-宣伝会議賞は今年、60回を迎えました。
谷山:広告には「変わっていくべきもの」と「変わらず大切なもの」があります。変化がいちばん著しいのは、メディアの使いかたや発信の仕組みのつくりかたで、そこは常にアップデートしていく必要がある。一方で「コアアイデアの重要性」というのはいつの時代にも等しい価値をもっていると考えます。宣伝会議賞は、どちらかといえば後者に力点を置いたコンペではないかとぼくは思うので、そういう意味で目立って変化したことをあまり感じることはないし、それでいいのではないかと思っています。

-広告クリエイターを目指す方、クリエイティブに関心を持つ方に向けて、メッセージをお願いします。
秋山:広告はコロナ禍の影響もあり、様々な状況が変わってきましたが、逆に考えると、新しいクリエイターが新しい発想で広告を創って行くことに可能性があって、チャンスだと思います。
谷山:「広告にはコピーがつきものだから何となく入れています」のようなレベルのコピーは、たぶん10年後にはぜんぶAIが書いてくれるでしょう。だからこそ、人間は「きちんと機能する言葉」をうみだせる力を身につけなければ、これからは職業としてやっていけなくなるのでは。でも、ぼくはそういう世の中の流れによって「ひとが書くコピー」の全体レベルが上がっていくことを期待していますし、宣伝会議賞もその力になってくれればいいなと願っています。

谷山広告
コピーライター/クリエイティブディレクター
谷山雅計氏

 

DAIRY FRESH
アートディレクター
秋山具義氏

 

 

月刊『宣伝会議』11月号

【第60回「宣伝会議賞」協賛企業の誌上オリエン】
・ビジュアル撮影の舞台裏 20歳の3人が考える「ことば」の持つ力とは?
・私と「宣伝会議賞」
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