3月27日から、東京・青山スパイラルガーデンにて「清水正己 カルチャー誌デザイン展 “されど雑誌たち”」が始まった。
クリエイティブディレクター・アートディレクター 清水正己氏は、流行通信社を経て、1986年に清水正己デザイン事務所を設立。エディトリアルと広告の2つの領域のアートディレクションを続けてきた。
エディトリアルでは、これまでに「STUDIO VOICE 」「X-MEN」「CUT」「ROCKIN’ON JAPAN」「an」「新潮社月刊シリーズ」「FILT」「WE /」など、その時代のカルチャーシーンを鋭く切り取ってきた雑誌のアートディレクションを数多く手がけている。
本展の企画は、これらの雑誌が眠る書庫について話している時に始まったという。
「1980年代から発信してきたこの雑誌たちをこのまま眠らせたまま、やがて静かに整理されていってしまっていいのか。時代をともに駆け抜けた世代はもちろんだが、新時代の感覚をつくりだしている新しい世代にも、紙という素材に定着したこの雑誌たちを、そのデザインをあらためて眺めてみてもらいたい。ほとんどの情報が、そしてカルチャーがデジタルに置き換わりつつあるいま、それはどんなふうに受け取られるのだろうか」
そんな想いから展覧会を企画、誰もが立ち寄りやすいスパイラルガーデンを会場に選んだ。
1979年のタブロイド版『STUDIO VOICE』から始まりA4サイズまでの変遷。1984年創刊の男性ファッション誌『X-MEN』。さらに『ROCKIN’ON JAPAN』や一番かっこいいインタヴューマガジンを作ろうと1988年に創刊した『CUT』。新しいグラビア誌、写真集の新提案となった新潮社『月刊シリーズ』、フリーペーパー『FILT』『WE/』。本展では、昭和・平成・令和と時代をまたぎ、1980年代から現在まで、清水氏が制作に関わってきた雑誌300冊以上を、時代の流れがわかるように展示している。会期は、4月2日まで。
- 開催日:
- 3月27日(水)〜4月2日(火)
- 開催場所:
- スパイラルガーデン(スパイラル1F)
入場無料 - 開催時間:
- 11時~20時(最終日は19時まで)
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