素朴さが新たな贅沢に——ニューヨークで注目される日本のプリン文化

イメージ プリン

Photo:123RF

日本の食文化が、ニューヨークに更なる新たな波を起こしている。寿司やラーメン、日本酒に続き、現在注目を集めそうなのが、意外にも「プリン」だ。有力紙『The New York Times』が「次に来る日本発のブーム」として取り上げたことで、この素朴な卵のデザートが都市の食文化に静かに浸透し始めている。

筆者がニューヨークの飲食シーンを観察する中で感じているのは、日本式カスタードプリン(Purin)が人気になった場合、それは一過性の流行ではなく、現代のニューヨーカーの食やライフスタイルに対する価値観の変化を反映した自然な現象として馴染むであろうということだ。『The New York Times』の特集「What Will Be the Next Big Thing From Japan?」では、複数のシェフやデザイナー、アーティストが今後注目すべきトレンドを語っており、レストラン「Takumen」のオーナー、Kiyo Shinoki氏はその中で「Purin」を挙げている。

アメリカで「プリン」の呼び名は「pudding」と繋がりやすいが、実際のpuddingはもっとクリーム状で、食感の異なるデザートである。日本のプリンに最も近いのは「フラン(flan)」であり、スーパーマーケットで売られている市販のフランは、日本でいう「プッチンプリン」のような存在だ。一方、レストランで提供されるフランは、日本のプリンにより近いが、大きな器で作られ、取り分けて提供されることが多く、日本のように一つ一つのプリン型に入れて個別に作られるスタイルとは異なる。

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日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)
日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

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