事業会社のマーケターがやらなければならない“マーケティング”とは?
「事業会社の視点から考えるマーケティングのTIPs、特にアウトソースに関わる領域について」をテーマとしている本コラム。
前回
は、マーケティングの全体像を把握することの難しさについて書きました。
2回目となる今回は、「事業会社とマーケティング会社のマーケティングの違い」についてお話ししていけたらと思います。事業会社でも広告会社でも、この2者を混同してマーケティング議論をしている場面に出くわすことがあります。
私はマーケティングとコミュニケーションの専門企業である広告会社の電通と、事業会社の集合体である総合商社住友商事の2社を経験しました。その中で、同じ「マーケティング」という言葉を使っていても、広告会社と事業会社ではそのイメージするところに大きな違いがあるように感じています。
戦うためのマーケティング、戦わずして勝つためのマーケティング
このコラムでは、【自社内でできた方が良いけれど、コスパが合うなら外注しても良いマーケティング】=「マーケティング会社のマーケティング」、 【事業会社が自分でやらないといけない(できないと社業が細る)マーケティング】=「事業会社のマーケティング」と仮称します。今回は、この2つのマーケティングの違いがどこにあるのかについて、考えてみようと思います。
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蓮村俊彰(住友商事 自動車流通DXユニット データドリブンマーケティングリーダー)
蓮村俊彰(住友商事 自動車流通DXユニット データドリブンマーケティングリーダー)
2008年慶應義塾大学環境情報学部卒 バックパッカーや学生起業を経て電通入社。大手光学機器、物流、重工業クライアントなどを担当した後、2011年、社内新規事業コンテストへの2期連続入賞を経て新規事業開発関連部署へ。民間、官公庁、NPO/NGOなどさまざまなクライアントの幅広いマーケティングや、スタートアップ投資・グロースアップ支援を行う「FINOLAB」の構想、設立に従事。2019年住友商事に転職し、ハードウェア・ロボティクス系スタートアップへの出資・グロース支援「HAX Tokyo」の立ち上げ・運営や量子コンピューターを用いた事業開発「Quantum Transformation “QX” Project」にて広義のマーケティングを担当。2024年より現職、自動車流通販売SBUにてデータドリブンマーケティングを推進。本業以外に東北大学大学院情報科学研究科 特任准教授(客員)や大阪キリスト教短期大学客員教授を歴任した他、すばる舎より『それでも今の居場所でいいですか?』を出版したほか、クーリエ・ジャポンやBiz/Zineで連載を持つなど、多岐にわたり活動している。
蓮村俊彰(住友商事 自動車流通DXユニット データドリブンマーケティングリーダー)
2008年慶應義塾大学環境情報学部卒 バックパッカーや学生起業を経て電通入社。大手光学機器、物流、重工業クライアントなどを担当した後、2011年、社内新規事業コンテストへの2期連続入賞を経て新規事業開発関連部署へ。民間、官公庁、NPO/NGOなどさまざまなクライアントの幅広いマーケティングや、スタートアップ投資・グロースアップ支援を行う「FINOLAB」の構想、設立に従事。2019年住友商事に転職し、ハードウェア・ロボティクス系スタートアップへの出資・グロース支援「HAX Tokyo」の立ち上げ・運営や量子コンピューターを用いた事業開発「Quantum Transformation “QX” Project」にて広義のマーケティングを担当。2024年より現職、自動車流通販売SBUにてデータドリブンマーケティングを推進。本業以外に東北大学大学院情報科学研究科 特任准教授(客員)や大阪キリスト教短期大学客員教授を歴任した他、すばる舎より『それでも今の居場所でいいですか?』を出版したほか、クーリエ・ジャポンやBiz/Zineで連載を持つなど、多岐にわたり活動している。
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