サントリー「角瓶」が約10年ぶりにCMを刷新したワケ 蒼井優×染谷将太で客層開拓

「タイパ・コスパ」時代に「寄り道」提案

サントリーは7月21日、サントリーウイスキー「角瓶」の新テレビCMを全国で順次放映する。今回のCMはバーを舞台としたシリーズの最新作であり、約10年ぶりに舞台となるバーと店主役を刷新した。新たな店主役には蒼井優を、客役には染谷将太、小林聡美、野田洋次郎を起用している。蒼井はシリーズ4代目の店主役となる。CMは同月16日にYouTubeで先行公開した。

新CMに起用された蒼井優(左)と染谷将太

約10年ぶりのリニューアルに至った背景には、近年の国産ウイスキーの需要急増がある。国内最大手である同社のウイスキーも一時的に品薄状態が続き、顧客に十分な供給ができなかったことから、大規模なコミュニケーションを控えていたという。

今回の新CMを機に改めて幅広い顧客層を獲得することを狙い、幅広い世代に親しまれている蒼井や染谷を起用した。前任の店主役は井川遥で、当時の店名は「BAR Lantern(ランタン)」だったが、新たな店舗名はブランドカラーをイメージした「kiiro(キイロ)」に変更された。

ライフスタイルの変化をCMに反映

7月16日に開催されたCM発表会で、スピリッツ本部ウイスキー部の小田明部長から店長就任記念の「黄色いエプロン」を受け取る蒼井

CM「はじまり」篇では、丘の上にある小さなバーが舞台。店主の蒼井と、初めて来店した客(染谷)との出会いから物語が始まる。

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