※本記事は月刊『宣伝会議』10月号の連載「初めてのテレビCM」に掲載されています。
徹底したローカライズで日本市場での認知拡大を目指す
トラベロカのテレビCM「ガネーシャ」篇。※アプリ画面画像は実際のものとは異なります
2012年にインドネシアで誕生した旅行予約プラットフォーム「トラベロカ」は、東南アジア最大級のオールインワン型の旅行予約プラットフォームとして、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの7カ国でサービスを展開。アプリはグローバルで累計1億4000万回以上ダウンロードされており、現在も毎月4000万人以上のユーザーに利用されている。こうした実績を背景に、2025年5月には8カ国目のサービス提供国として日本市場に参入した。
同社が日本展開を決断した背景には、日本がアジア太平洋地域における最大級のアウトバウンド(海外旅行)市場のひとつであるという事実がある。特に近年は、日本人訪問者数が対前年同月比でタイでは3.1%、ベトナムでは15.9%増加するなど、東南アジアへの旅行需要の高まりが見られている(JTB総合研究所調べ)。
同社は2024年6月、日本法人「Traveloka Japan」を設立し、日本市場への本格参入に向けた準備を開始した。サービス開始にあたり注力したのは、徹底したローカライズだった。日本法人で代表取締役を務めるクリスチャン・ヌグロホ氏は「真にインパクトのあるマーケティング施策は、深くローカライズされたアプローチから生まれると考えています。今回の参入にあたっても、日本人の行動特性や文化的なニュアンスを理解することからスタートしました」と話す。
文化や商習慣に対する緻密な分析と理解を基盤にしながら、日本ではまだ新しいブランドであることを踏まえ、認知度向上に向けた積極的なマーケティング施策を展開。そのひとつが、テレビCMの放映だった。
…この続きは9月1日発売の月刊『宣伝会議』10月号で読むことができます。


